交錯詩(重奏詩)「星欄干 ? あなたと私」祐緋&まどろむ海月/まどろむ海月
 
たを
 それらは すべて
殺(あや)めて罪人(つみびと)になるのは 砂を吐いた貝殻なの

 比較できない
彦星と織姫をへだてる半熟の傷口に 破片
 自分だけのもの
の水が沁みこんで 誰も足を踏み込めない
 この胸の痛みさえも

凍てついた夜の底に沈んでいた
 愛おしんで
星欄干が時空の針を折り曲げていた
 生きようと 思う





                   






   グループ"連詩 交錯詩 他、共作 競作など"
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