【批評祭参加作品】近代詩と現代詩の受容の違いについて/岡部淳太郎
 
ば、これはひとつの指標に拠りかかっているだけで、その本質については何も吟味していないのだということがわかるだろう。作品の価値を計るに際して、人々に受け入れられているかどうかというのはひとつの指標ではあるかもしれないが、絶対的な物差しではない。ある作品が優れているかそうでないかは、ひとつの方向からのみではなく、多くの方向から検討されるべきだ。実際、詩だけに限ったことではなく、世に知られていない隠れた名作など数え切れないほどあるではないか。だから、近代詩と現代詩の受容のされ方を並列して見ることで、その受容の大小の違いをそのまま両者の価値へとつなげて考えることは、厳重に戒められなければならない。
 こ
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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