【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
 
るよ?」みたいなオモシロさがある。
(ケムリ・レス、一条「john」)





>身代金はどこかに用意されたまま、例年より冷たい冬の空から雪が落ちてくるのを、私は妻とベランダで寄り添いながら眺めた。

ここらへんはですね、地味ですが、ぼく的には、この作品のキーのパーツになるわけで、この描写がなければこの作品は成立しない、くらいの思いはあるんですが。思いはあるんですが、意外と、そう思われてないんじゃないだろうか、ということに最近気付き始めまして、中身がないって言われることに関しては、まったく動じないんですが、中身がないと言われて
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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