【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
 
脈絡はぶつぶつと切られては結びなおされ、切られては結びなおされ、浮かび上がってくる謎は、手がかりばかりが死ぬほど与えられて、読者はいつまでも肝心の餌にありつけないまま(まさに犬のように)、お預けをくらわされ続けるわけです。
(ヒダリテ・レス、一条「john」)





私は、一条さんの作品はまだあまり読ませて頂いてないのですが、この作品を読んで感じたことは、この夫婦は「共犯者じゃないか」ということですね。
だって、私が「犯人役」になったり、妻が「犯人役」になったりするんでしょ?
もっとも、この小説?の中でも、私は何回も「書き直
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   グループ"第4回批評祭参加作品"
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