【批評祭参加作品】失われた「鈴子」を求めて/香瀬
わっかにつかまって、あたしの顔をしながら、リン、鈴虫まみれの、リン、あたしを突き落とし、リンリリン、
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あたしは階段を転がり落ちていく鈴子を見下ろしながら一条さんって人の作品を考える。
誰が呼びはじめたの知らないけど「一条様式」って言葉を目にしたりして、それはたとえばこんな使われ方をしている。
毎回、変えてくる手が一条様式を高めていて、読後の一文が轢いていく力の大きさが昇華を確かにしている、という意見がありました。
(a-hirakawa・コメント「2009年3月選考雑感」「文学極道blog」、一条「RJ45、鈴木、」に)
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