批評祭参加作品■現代詩の記号論1/葉leaf
品の性質やそれに喚起された鑑賞者のイメージなどである。それらが真実感を引き起こしているからである。ところが、作品の性質やそれに喚起された鑑賞者のイメージなどは複雑に絡み合いながら我々に真実感を喚起しているので、どの性質やイメージがどのように真実感に寄与しているのか知るのは容易ではない。
このように、何がどのように真実感を引き起こしているのかを分析するのは容易ではない。ここにも分析の限界がある。
これでだいたいC2の内実が明らかになったのではないだろうか。すなわち、
C2a.多様な解釈を許す表現に直面したとき、分析者は、解釈の可能性全体の大きな広がり(真実)に直面する。だが、分析では
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