絶語の果て/渡邉建志
行目に現れるあなたは、七行目に現れる君だろうか? 夢をみることと、血を吐きながら周りを断ることが交互にあらわれるようにわたしには思われるこの詩のなかで、夢のような花畑にあなたはいる、そのあと決然とわたしは君に切った小指か薬指を送る――曖昧性はあなたが背負い、決然性を(この詩においては)君が背負うと言ってしまう(えるのだろうか?)と、あなたは あ音 でできていて曖昧だし、君 は い音 でできていて切りつけるような決然と、k音も含んで。
曖昧性と決然性は交互ではなくて並列なのかもしれないし、わたしはそう思う、決然とひとりになるから、曖昧と孤独になって、終わりに流れる音楽のむこうに流れる音楽のとこ
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