多義性のデザイン(アスパラガスさん讃3)/渡邉建志
風が吹く。生きなくてはならない。
教会(という名前の映画館(という名前のゲストルーム))に
僕たち読者は座っていて、目の前のスクリーンに、
それぞれ違った夢を見る。
「それぞれ違う」ことを許すデザイン。
言葉という、明確化する機能を使っているのに。
どのようにして、言葉が、多義的なまま、
放置〜デザイン、されうるのか。
風が吹いたら、なぜ生きなくてはいけないのかは、
たぶんそれぞれが考えること。
それは、僕にとっては、ここに場所を借りて夜更かしをして、
今日しか書けないことを書くこと。
一番好きな詩について書くこと。
僕なりの熱狂を。
+
[次のページ]
前 次 グループ"フレージストのための音楽"
編 削 Point(6)