絶語の果て/渡邉建志
ところまで行ってしまう。
あきらかに一番大切な言葉は と、 だ
同じ意味をもつ同じ言葉を繰り返しているのに、そのふたつを、「と」でむすぶ、それは雄弁であることから離れ、意味としての吃音となる。と、と訥々とともって、ともる向こうの理由を、雄弁になれない理由を、わたしは探しはじめる。
すべての終わりに流れる音楽
と、そのあとに流れる音楽
音楽。ほうりだされて、終わる、(わたしは想像をはじめる)
と、見せかけて「と、」― 終わらない。とても強く意味を込められた「と、」だと思う。終われない理由があったらしい。そして本当に終わってしまうのだけれど、名詞だから、やっぱりほうりだされ
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