アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
ないから
みんな同じ服を着ていればいいかも 病気のとき専用のコスプレ術を知るのだ
素早く全員にマイクを渡すにはどうしよう、と悩み
結果ロープを使うことにして 振り回していると熱中してしまう
これだって やはり狐つき
最初の二行がどこにかかるのかが構文的には分からず、頭から読んでいる我々は、たぶんこれは著者がわれわれに呼びかけているのだと思うだろう。だけどこれは狐つきが自分自身に言っている言葉かもしれないし、著者かだれかが狐つきに語りかけているのかもしれない。かくれんぼしているうちに寂しくなるというのはよく分かるけれど、ならばみんな同じ服を着ようというのが解決
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