アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
狐つき
これも絵がすごい。糸電話のながい糸がたるんだりからまったり風が吹いたりで奮闘する狐つきの絵です。たぶん糸の持ち方は電車の窓から誘う長い紐の持ち方となにかしらの関係がありそうです。糸電話のさきのコップがちょっと垂れ下がるようすとか、あるいはそのコップを振り回して次のビルまで投げたり、跳んだり、もういろいろイメージが広がることを止めません。次の聯。
順番に口を開き 遠くの山を意識するよう指示した
聞こえる? 聞こえているのかな どうもこの空気は黄色すぎて
素早く全員にカメラを向けるためのケーブルを
掴み上げたり 踏んだりしてい
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