「名」馬列伝(18) ノーザンポラリス/角田寿星
 
で、復帰までに1年以上の歳月を要した。

復帰後の彼については、あまり言葉を多く使いたくない。
彼の強さを信じていた者にとって、この結果はあまりに寂しく、悲しい。
わずかに、復帰緒戦の阪神大賞典、あの伝説の、ナリタブライアンとマヤノトップガンのつばぜり合いに、最終コーナーまで加わっていたのが、いい思い出である。
さらに私事であるが、競走中止、能力喪失の後、乗馬になったことまでは筆者は知っていた。
種牡馬になれなかったな、と残念に思っていた。
が、そのレースの怪我がもとで、1年もしないうちに死亡していたことを後年知った時、言い知れない寂しさと申し訳なさが筆者を襲ったことを思い出す。


ノーザンポラリス   1991.5.5.生  1997.12.18.死亡
           11戦2勝
           主な勝ち鞍  嵐山S  青葉賞(G3)2着

   グループ"「名」馬列伝"
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