俳句の非ジョーシキ具体例7/佐々宝砂
昔のヒト。現代に生きるわしらにはほとんど無関係なおヒト。このヒトのことなんも知らなくても俳句はつくれる。ちょっと変わった人事句を作るヒトだが、知っていたからとて別に威張れるほどでもない。だが私はこのヒトが気になるのだった。なぜ気になるか。冒頭の句を読んでもらえばわかるのではないかと思うが、あまりにも普遍的な、ある意味では非常に現代的な孤独を描くのに長けていると思うからだ。
普遍的な感情を、短い俳句のなかにこめることは、充分に可能なのだと思う。短歌に較べると、俳句は感情的な要素が少ない。少ないけれど、ないわけではない。
「抱けば身に添ふ膝頭」なんて、現代でも一人暮らしの若いのがやってると
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