俳句の非ジョーシキ具体例8/佐々宝砂
 
あるので興味がある向きはhttp://www.hh.iij4u.or.jp/〜iwakami/kado1.htm を見るよーに。出版社社長の息子として生まれて本気で俳人という種類の詩人になろうとした角川春樹の苦悩が、私に理解できるとは思わない。私はそんな境遇でなくてよかったと思う。彼に比べると私は実に「普通人」である。

春樹は生き方自体がかなり非ジョーシキな人だが、俳人としての力を嘘偽りなく持っていると思う。私は彼の俳句の中で「向日葵や信長の首切り落とす」を最も愛しているが、思い出してほしい、信長の首は、実際には切り落とされてはいない。信長は自死した人なのだ。だが私は思う、信長のような人物に
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  グループ"俳句の非ジョーシキ(トンデモ俳句入門)"
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