風のオマージュ その7/みつべえ
ーパーナイフで切りひらきながら読むタイプの本だったようで頁の端がギザギザの不揃い。現在は煤けてしまったが表紙の色はワインレッドで、おそらく当時としては相当オシャレな装幀だったにちがいない。で、内表紙はピンク色。そして、いきなり日本語で「山中散生詩集」とくる。本文もみんな日本語。なんでえ、そんなら最初から全部日本語にしろい! と言ってみたくなる私はやはり庶民派でした(笑)。
でもまあ、そのあと出てくる「山彦海彦」とか「久米仙」とかいう大時代な言葉にちょっと安堵。時代に先駆けたシュルレアリスムの紹介者も、その時代の言葉の制約からは逃れられなかった、ということですかね。
では、その中から作品「火
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