12月の夕空に / 検見川浜、夕景賛歌/
beebee
日が暮れる前の12月の空が好きだ。
藍色が地平から薄くなって行く。
夜に成るともっと濃くなる色がこの時だけ
薄くなって行く気がするのだ。
冷たい空気がキラキラして来てどんどん澄んでいく。
気が付くと外灯の光りが点々と輝いて、
暗くなる前から点灯されていたのだと知る。
冷たい空に電線が何本も走って街路を繋いでいる。
線路の高架が道路を大きく跨いで
[
次のページ
]
前
次
グループ"散文詩"
編
削
Point
(3)