12月の夕空に / 検見川浜、夕景賛歌/beebee
 
いで街並みを横断し、
      その上をさらに高架線が走っている。
やや真ん中が膨らんだ放物線のそれが幾つも空を区切って走り、
   葉を落とした街路樹が影絵のような枝を拡げている。
   目を降ろすと交差点を行く自動車がライトを点け始め、
 薄く浮かび上がった道路の先に何台ものライトが走って行く。
      まだ午後五時にもなっていないと、
     腕時計で時間を確認して驚いてしまう。
        マンション群を背景にして
      区切られた空が茜色に染まり始めた。
        空は影絵の舞台のようだ。



 

   グループ"散文詩"
   Point(3)