二十二歳に書いた歌詞/板谷みきょう
『風人に捧ぐ』
ふと口ずさむ歌に思い出した君は遠い過去
口癖のように語った夢は歳に不似合い笑いの的
耳をふさいで眼をつぶり がむしゃらに生きて
そして
学生時代の幼馴染と語る思い出はいつも君
とうの昔に途絶えた命に触れることなく夜を明かす
声を嗄らして酒を飲みやるせなさに胸詰まり
そして
最後まで捨てない希望と裏腹に進む病
治らず仕舞いで終わることすら胸にしまって笑いの的
運動音痴の青びょうたん何も知らずに馬鹿にして
そして
希望と夢を語ったように力付けてくれる
悪口言って馬鹿にして仲間外れにした僕を
つらくて苦しく泣きたい時に
あの日の君が今も
いま
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