窓を開けて/板谷みきょう
何も言わずに 何色にも染められず
真っ白でいて はっきりと
見えているのに ふと姿を現して
そして すぐ消える
どうして 何故 存在の意味も告げずに
いつからなのか 降り続いていく雪は
ひたすらに ただ降り積もる
何もかもを 白い色で包んでく
全てを 守っているのか
嫌いなことも 楽しかったあの頃も
あなたの そしてわたしの
良いこと 悪いこと
出会いも 別れも
全て 同じ雪に包まれる
いつの間にか 暖かい日差しの中
融け始める 雪の下から
新しい息吹が 育まれ始めてる
雪は 消えていく
空へ帰る雪 春の香りが近付いてる
あなたの そしてわたしの
良いこと 悪いこと
出会いも 別れも
全て 同じ雪に帰る
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