「もう春だよ!」
「まだ冬だってば」
北風と春風の言い争いが始まった。
この論争が終わる頃には
「夏はすぐそこだよ!」
「まだ春じゃん」
夏の暑さと春風もまた言い争いを ....
冷たい風に吹かれていたい
道路にひっそり横たえた猫の様に
冷たい風に吹かれていたい
踏み潰された蟻の様に
冷たい風に吹かれていたい
いつかその風を追い風に変える為に
幸せになってください
生きていた頃よりも
数え切れないぐらいの幸せを
私は貴方から受け取りました
身を削って紡いだ幸せを
貴方は私にくれました
どうか幸せになってください
....
丸い地球が
四角になったとする
人類は慌てふためくだろうか
それとも
四角の角の角に立ち
景色が変わった故郷(ふるさと)を
涼しげに眺めているだろうか
少なくとも私は
....
「好きです」
その一言がどうしても言えなくて
言葉でふくらんだ私の風船は
音を立てずに割れてしまった。
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