君がいた
ぽつんと君がいた
ぽつんとアイスクリームを食べていた
私もいた
ぽつんじゃないけど私がいた
がつんとアイスクリームを食べていた
チャンネルをまわす
君との ....
いつもそうだった
冷えたビールの缶をちびちびしゃぶり
歯のあいだをぬって通るアルコールに
心任せ
自我に負け
全てが油絵の具で書かれた、繊細かつどろどろな
そんな毎日
ぼろぼろなスリ ....
さようなら
つぶやく刹那に涙あふれ
ごめんなさい
嗚咽と涙に息つまり
沈黙の先
届かぬ懺悔にまた夜がふける
ありがとう
・・・やはり届かぬ独り言
私が嵐 ....
古代ローマの衣をまとい
一日
あくせく仕事をしたら
新玉ねぎのぬめりに
つるり
一体
何人の笑顔と罵声が身体中に刺さることやら
考え始めたら、とまらなく
....
手にはハンドル
FMラジオをBGMに
生きる波に流れつつも
生きる波に逆らう両手
ハナミズキ咲く道を片目で寄り道しながら
そろそろ俺のスクランブル交差点に差し掛かる
まあ ....
この道をまっすぐに行くと
昔、昔の思い出が眠っている
一歩一歩と歩き始めた少女一人
未だにメリーゴーランドの夢に乗り、回されている少女
季節はもう春になってしばらくたつはずが
メリーゴー ....
キミの気持ちになりたくて
キミと同じマイルドセブンを吸ってみた
吐いた煙が目にしみて
キミのようには涙を流せなかった
キミの気持ちになりたくて
コントラバスを弾いてみた
キミと同じ音は ....
2丁目の私
2丁目の私はその時恋をしていた
2丁目の私が恋していた彼は
その時3丁目に住んでいた
比べて3つ秀でていたことがあった
その3つとは
年齢と、お酒の ....
『点数』
もしもこの世に
点数が普及していたら
私は60点くらい生きてるぜ
とか
あの子はアイツが80点くらい好きだぜ
とか
今日の晩飯の期待30点だぜ
とか
....
小学校の時から
毎週月曜日のスイミングクラブに行く前に必ず通っていた近所の酒屋さんが
とうとう引退するらしい
あのじいちゃんは今
何歳なんだろう
毎週月曜日に独り必ず店に行 ....
『カメレオン』
公園の桜さえ
庭のチューリップでさえ
冬を乗り越え
色つくのに
ずるがしこい
カメレオン
人という名の
カメレオン
『カメレオン』
公園の桜さえ
庭のチューリップでさえ
冬を乗り越え
色つくのに
ずるがしこい
カメレオン
人という名の
カメレオン
風がふく
春が流れる
車の鍵が
チャラチャラと
小鳥のように
私を誘う
『経済』
私のため
ひとつ法律を
さらり書き上げる
揺れるカーテンから
隣近所の花壇の香り
風と共に
ふたつ階段を
のぼってくるり
振り返っても私はいない
人をな ....
シャンゼリゼ通り
喫煙席の私
苦いコーヒーをすすって
軽くビリリと火傷
傾きかけた太陽と
背後に迫る月と
バランスを保つ地球
フーと煙を吐き
流れたそれは コーヒーと混ざり ....
いつも通り薬を飲んで
睡眠効果があらわれた時
ふと、アメリカのジャンキーなものが食べたくなる
それは壁をゆっくりなぞるように
穏やかで、かつ思考回路が逆回転しているに違いない
....
じいちゃんがさつまいもをくれた
出掛け先のスーパーから買ってきたらしい
袋にゴソッと入っているそれは
確かな温もりがあって
半分に割ってみたら
ホクホクのアツアツが
つまっていた
....
美しきかな芝生の緑
春のひざしが
やさしく、くすぐったい
ようやく顔を出したアリのように
待ち構えていた太陽のもと
キャンパスを壁に見立ててへばりつき
よじのぼり
そしてアーティス ....
珊瑚のオフィス街で
一人のヒトに会った
彼はサザエが大好きで
毎日毎日 サザエを探していた
せかせかと過ぎる時間
仕事に追われ
思い出と反比例するだなんて
せかせか人には
わから ....
『独り遊び』
静かな海を眺める
何一つ言わず
誰に声をかけることもなく
静かな海で
静かに独りぼっちになる
波は小さくちょこちょこ押し寄せ
僕の心はそのように静かで
ずっと ....
流れゆく時間の中で
船をこぐ、僕独り
ぎいこ ぎいこと
流れるまま
こぎ 続ける僕
昨日の今日は滝をつくり
明日の今日は滝壺にある
つまりのところ
今日は滝
ぎいこ ぎい ....
五本の指に
五線譜を例え
かなでるピアノコンチェルト
指輪で装飾し
弾きづらくなる私は
リストにも
ショパンにも なれない
白と黒との鍵盤で
困ってしまったベートーベンは
怒り ....
えぐった心
握り 潰して
星という名の文字がこぼれた
えぐった心
優しく 撫でて
文字という名の星がこぼれた
えぐ えぐ
星 輝き
文字 天の川
えぐった心
夜空 ....
行こう
希望ヶ丘へ行こう
希望が見える希望ヶ丘へ
道は切り開く
道は切り開け
場所は分からぬ
ただ
切り開く間に
辿り着くだろう
場所は分かっている
だから ....
今日も朝がやってきた
お日さま おはようさん
赤いトサカが一匹
声高々に おはようさん
澄み切った空
初春の香り
もう 春がくる
春よ おはようさん
ついでに庭の 小 ....
何を隠す?
わらわらとぎちぎちと
ねちっこい
渡り鳥のように飛べたら
鯨のように潜れたら
わらわら
ぎちぎち
ねちっこいよ
勇気の術
言うが易し
持つは難し ....
何も無い空間には
「何か」があって
父よ
母よ
「何か」一体は何なのでしょう
何も無い空間は
白でも 黒でもなく
「何か」で成り立ち
父よ
母よ
私に ....
書きなぐった原稿
溢れたごみ箱から漁りだし
我が人生を振り返る
私は
なんてたくましく
なんて非情なのだろうと
頭をがむしゃらに振り回す
語るのは文字
語りかけるのは ....
夜空に並ぶ無数の星
一つ一つを
好きな分だけ写真におさめ
好きな物だけ机に並べる
タバコ一本火を灯し
窓をカラリと開けてみる
ふわりと夜風が舞い降りて
はらりと写真が舞い降ち ....
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