言葉と涙を奪われて
不遇に嘆く子供がひとり

げに恐ろしきは何も憎まず
ただ仰ぐ空の青さに身を任せる事

そんな悲しみ方を
そんな小さな体で

あの声は誰に届くんだか
言葉にな ....
唇と犬歯が押しとどめた嘘が
行き場をなくして
背を裂き翼を作った
ふれれば破れてしまいそうな
薄い薄い膜のような翼

羽ばたいて辿りつけるのは
明るくない場所だけだったから
月より
 ....
許すな、と鳴く虫がいる
頭の中の虫で
その声は私にしか聞こえず
いつかどこかで聞いた声
誰かの声
問い詰める理詰めの声

誰をどうやって
何をどうして
汚したと壊したと言うのだろ ....
貴方が

例えば
呼吸の仕方を忘れて
足りない酸素に息苦しくなって、

若しくは
泳ぎ方を忘れて
沈むように光のにじむ水面を見上げて、

あるいは
行きずりの人と会って
口 ....
ブラックコーヒーもタブレットも
静かな苦み、それこそ初めての煙草の味を
忠実に私に思い起こさせるのに

桜の約束も果たせなかった今年や
蟻の蠢く夏の照りつける道路や
そういう風景は い ....
冬は嫌いだ
春を連れてきて そうして少しの感傷ですらも
消えろと なくなれと
再生を命じるんだ

春が嫌いだから 冬も嫌いで
だからこそ秋が好きだ

矛盾だと人は呼ぶね
そしてそ ....
さようならの準備を
あなたがいなくなって 私がいなくなって
おそらくそこに愛は残らないでしょう
さようならの準備を
怖がりはしません 前から知っていたから
幸せな日々と 永久のさようなら ....
もういいかい もういいかい
暗闇に響く声
夜はだんだんと日を食んで ほおら 冬がくるよ
寒い寒い冬だよ 秋ですら変わらずにはいられないのだよ
子供が一人 そう口ずさんで
杜若が咲いていた ....
天に向けて咲く花の

香は地に這って 熟み淀み

ひれ伏して嘆く夢の

その清浄を食みながら



私は 私は

還りゆく夢の

最期の一片を 奥歯で砕いた



花はいずこに咲くのだろう
夜の外側には いつだって 痛みが伴われている
日の光も 朝焼けも 水のしたたる雲ですら
誰かの祈りだけじゃあ 生きてゆけない
だからといって
痛みを 覚え 痛みに 慣れることを
すすめた ....
”いっぺんの汚れもない”なんて純白が
似合うはずもないことを
よおく よおく 知っていたので
貴方がよこした手紙のはじめが
どろや 食べかす 
他の人の存在で 彩られていても
私は
とん ....
愛さずとも よかったから

せめて

その掌に 終わりたかった
軽く瞼を閉じて みっつ数えるまでに
星も 雪も 雨も そうして桜も 散ってしまえばいいと思った
痛いのはもうずっとで 世界のどこにも薬などなく
ただの水に想いを溶かした毒を 飽きるまで飲 ....
夢ならよかった

君のにおいも
君の甘く響く声も
幸せな思い出も
やわらかな肌の感触も
優しさも
誤解の後の笑顔も

いつか教えてくれたこと その全てが

夢か それ ....
あの火花は 夢の欠片
両手に全てをかかえた誰かが
失くしてしまいたいと願った夢

あの火花は 愛の欠片
忘れあうことしか知らない二人の
儚い刹那の物語


綺麗だね 綺麗だね

あの花火
君もみ ....
私は 殺したことがあります。

言葉を 徹底的に 噛み殺したことが。
口の中を 苦い味で湿らせ、
悲鳴を上げることもなく ただ静かに死んでゆきました。

私は 言葉を 殺したことがある ....
嘘を 全て偽りと決め付けてしまわないで
貴方のためにつかれた嘘が
貴方を 今も 守り続けている

ほら ごらん
その手から伸びる指が 人を守ることを望んでいる
望ませたのが何か 思い出 ....
(17)
タイトル カテゴリ Point 日付
no more自由詩012/2/22 1:45
Embrace自由詩111/10/5 0:56
熟れた鳴動自由詩111/10/3 0:53
咽喉の激情自由詩111/8/13 1:38
香りの住処自由詩2*11/6/20 22:53
白い希望自由詩109/6/1 2:10
さようならの準備を自由詩208/6/30 22:58
かえらぬこへ自由詩407/10/22 23:07
天花携帯写真+ ...5*07/8/24 18:33
観測地点[group]自由詩3*07/3/14 19:21
混色の果てに自由詩3*07/2/27 20:01
散華携帯写真+ ...3*07/2/19 11:02
希望的観測。自由詩5*07/2/18 17:52
普遍の祈り自由詩2*07/2/13 2:01
燃ゆる花携帯写真+ ...4*07/2/9 13:08
Re:自由詩1*07/2/5 21:47
自由詩5*07/2/5 0:46

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