頬ふくらませ
きみが愛を吹く

おっとっとっと
慌ててぼくは
きみがトバシタ愛を追う
なのに
きみはしらんふり
弾けたしゃぶぉんのように
ぼくから逃げる

たちまちシオレタぼくは ....
山際に
吸い込まれるように
今日が息絶えて
まだらのまま
空を一巡して
闇に飲まれるのは うろこ雲

あたしはあたしで
西の空に
白い半月が血を滲ませているのを
見てしまったから
 ....
何処へ飛ぼうとしているの?
キミの羽はもうぼろぼろだよ

いや、ボクのも…そう
おんなじだ
随分と乱暴に扱ってきちゃったしね
時にそれは
徒労で終わっちゃったこともあるし
ごめんね
 ....
言葉はまるで腹話術師が操る人形みたいだ
玩ばれ、
からかわれ、
疎まれ、
諌められ、

けれど…
時に、“やつ“に
慰められ、
褒められ、
羨ましがられ、
 ....
往生際にしゃがみこみ
手鏡に覗く ためらいが
すうーっと横を 過ぎる気配      /よぎる

「いいのです」と 言いたいけれど

知らぬ存ぜぬ通せば
あきらめて 腰をあげるかとも
想 ....
おんなは遠い目で過去を抱き寄せ
目の前の蜘蛛の巣を左手で払う
おとこの喉元に爛れたくちびるを這わせながら
右手に掴んだ蜘蛛をおとこの口の中に投げ入れる

蜘蛛は驚きもせず
おとこの口の中に ....
躊躇いのプロローグ     /ためらい
鳴り響いて宿命        /さだめ
ときめいてフォルテ

くちうつし の ものがたり

うつろいのエピソード
爪弾きて一瞬
凍てついてアンダ ....
ねえ
こうしてね
そうか
こうしてか

今日もふたりは指に巻きつけた赤い毛糸に
愛を掬う

啜りあい貪りあい鬩ぎあい /すすりあい/むさぼりあい/せめぎあい


赤い ....
時計 は ね
    ただ黙々と針を先へ先へと進めていく
    それでも時々
    時を刻む足音を止める時があるよね

    だからね
    それとおんなじ
ヨケ ....
戯けすぎた道化師は       /ふざけ
転がり続ける何処までも
地球というちっぽけな玉の上

えっ、なんだって?
「おまえには似合わないよ、その口紅は」
そういうあんたはどうなのさ
強 ....
落ちる 落ちる   砂の中

時が
無防備なままの
ぼくを浚う
弾かれた夢が
埋まる 埋まる   無限の底

時が
呆気にとられている
ぼくを包む
痞えた心が           ....
女が泣くのはきまっていつも
金曜の夜
それも真っ黒な空に
針月が突き刺さった夜
だから月に二度はそんな夜が来て
女はおいおい膝を抱えて蹲る
女の涙が夜に垂れ込める

酒に酔った男が一匹 ....
 
    *今日こそは、と心諌めて楔打つ /くさび

       *いえ、別に…そう言い捨てても過去消えず

      *捨てました。捨てた分だけ虚しさは増し
 ....
  ざわざわ
  ざわざわ

気配が騒ぐ
風の渦が
うねりを押しつけに来たみたい

  とんとん
  とんとん

ノックは無用
真夜中の扉が一気に開く
耳障りな声が誘いをかける ....
ざらついた空気が
ばちっと音を立ててめくれてく
あたしの心は
そのたびに
へばりついた電気の糸を放電する

ねえ
夢時計の針が曲がってるよ
なんだか昨日の方を向いているような気がする
 ....
…生贄は
        すぐには
     呑みこまれずに
     生き血を搾られ

…わたしは
    誰のものでもなく
      あなたの中に
    儀式の定めどおり
  ....
「アイシテル」
そのひとことを
言い出せぬまま
わたくしは オモイを
ごくりと呑みこむ

いえ、言えないのではなく
言ってしまえば
もうそれは
わたくしのくちびるを忘れ
アノヒトの ....
巡り来る時が
交錯する瞬間
ゆっくり、たおやかに
観覧車が宙に弧を描きはじめる

小さな箱の中では
あたしとあたしの中の永遠のこどもが
膝と膝をくっつきあって

   回る…ね
  ....
   胸をはだけた まどろみの昼下がり
   エロチシズムの逆光が
   夢を遮って あなたの愛撫の手が止まる

   なぜ、なぜ、なぜを
   くちびるに言い含めてから
   ゆ ....
「待っててね」
って、そう言われたあたしは

・・・待ってるわ
心の中でそう答えながら
じっと長いこと此処で佇んでいた

何処から現れたのか
黒猫がね
足元に擦り擦りしながら
あた ....
ココデスヨ
ココニイマスヨ

無言で頷きあう 魄がある            / たましい
移ろう時代を見守る 眼差しがある

生を全うすることで
死に抱かれるその日を境に
行き交う時 ....
触れるほど焔立つ愉悦に
わたしはしたたかに酔いしれる             /ほむらたつ
あなたの脣が、舌が、滑らかに今を這う         /くちびる

ああ、と
愉悦を漏らすそばか ....
ここは外界という空間から
少しだけ分離された場所
蠢くものは日常という騒音ばかり

音は一秒たりとも静止することなく
切り取られた現実という場面をお供に
わたしのぼやけた心界に
ずかずか ....
淫らを着飾った少女の懐に         /みだら
報酬がイイワケを押し付ける夜    

遮断された感覚がしつこく蘇る

いいかげんの蔓延した景色が
記憶という車窓を通り過ぎるたび
う ....
あってもなくても
同じだと
詩人は思っていた

どうでもいい今日が終われば
どうにかなる明日が待っていて
とっくに時化ちまった昨日ともおさらばだしな  /しける

なのに
足しげくテ ....
涙なら
数え切れないくらい
いっぱい零して来てあげたじゃないの

みんな、あなたの為よ

探してたですって
隠れていた訳じゃないわ
ただ、少し疲れたのよ
ちょうどいい場所があったから ....
…ま、いいさ

使い古されたすべてが私の背後から
無意識という意識でこちらを覗く

見捨てられることなく許された場所に居て
許されたことで
私はこの瀬戸際の苛立ちを
自分の記憶に埋没さ ....
素通りしていった
過去たちは
しらじらしくどこまでも
甘い余韻をちらつかせる

オチテシマエ
と、あなたが言ったから
女は 有漏に潜ったままで /うろ

もう底はないからと
手を伸 ....
踏み入れたのは無限の限界
ありとあらゆる瓦礫に埋もれた現実の前で
ボクらはウズクマル                        
時盗人がフォルテシモで鍵盤を滑り落ちる /ときぬすびと

 ....
 
歴史の破片を背びれに纏い
化石のように 魚が眠っている

捏ねまわした岩彩を
私は疑問符と一緒に 魚に重ねていく

   …それはいつから?
   …餌は食べるのですか?

問 ....
九鬼ゑ女(30)
タイトル カテゴリ Point 日付
ぽっぺんぽこぺん自由詩207/11/19 19:54
焦がれ秋自由詩407/11/4 18:47
時間の比翼自由詩107/10/30 18:53
深い闇をなぞる秋自由詩107/10/29 19:35
手鏡自由詩307/10/26 17:52
水蜘蛛 ---amenbo自由詩107/10/25 17:44
ものがたり自由詩107/10/24 18:10
あやとり自由詩407/10/22 20:09
ヨケイナコト自由詩107/10/21 19:01
黄昏えれじー自由詩007/10/19 21:15
パラドックス---*砂時計*自由詩107/10/19 18:40
usura-baka 自由詩407/10/18 20:13
小椋佳 「野ざらしの駐車場」を聴きながらの秋の夜に自由詩007/10/17 12:54
ざわざわ 自由詩007/10/13 21:00
∮DISCHARGE∮自由詩107/10/13 7:24
エンド・マーク 自由詩007/10/12 14:21
愛の告白自由詩007/10/8 21:54
からっぽの観覧車 自由詩307/10/7 16:00
逆光自由詩207/10/6 9:39
—時間の扉—自由詩107/10/5 4:49
 魄の被写体自由詩007/10/4 19:33
享楽のままに・・・ 〜遊園驚夢自由詩007/10/3 20:33
五階のベランダから見下ろしたところの…as usual自由詩007/10/2 21:59
運命共同体自由詩207/10/1 19:42
動機自由詩207/9/30 19:48
臨界自由詩007/9/29 21:04
窓際の生き物自由詩007/9/28 11:32
オトシモノ自由詩207/9/27 12:27
思春期自由詩007/9/26 6:36
眠り魚自由詩107/9/25 1:52

Home
0.21sec.