三分の一と0.3333333・・・おんなじなの、わかんない
花びらいっぱい、おんなじの、みつからない
僕は 空を 見上げる
白い月の もっと彼方の
娘の手を
しっかり
にぎった ....
仕事はじめ
屋上へのぼった
一人のスーツ
真っ黒なゲーラカイトを飛ばしてる
隣のビルでもはじまっていた
むかいあう
すきまから
ひがのぼりはじめた
うまれたてのひかりを
ぼくらは
ぼくらのために
ふさいでく
ほほの
かたがわだけ
あたたかく
かたがわだけ
つめたく
うるおいながら ....
まちがっても
君のようにはならない
の はずが
まちがったら
君のようにはならない
と いってしまった
小人にみえる
体育館 の
平均台を駆けてゆく
楽しそうだ 娘は
ツィードのジャケットをぬぐ
わたしは
やぁ、 君!
と 肩をたたく
ふりかえる君に
おぼえがなかった
歩きなれた 街路樹も
白く 消えていく
オレンジの ガーベラも
白く 消えていく
ポケットの 葉書も白く
白く 消えていく
僕は 仰ぐ
瞳に つもった
....
こな雪がつもった
前髪につもった
この大都市で
吐息がきこえた
君の
吐息がきこえた
むかいあった
瞳の奥も雪が降る
水彩画になる
そして
風がたたいた
格子戸がまぶしい
瓦にすわる
しずかだ
お日様を
ペンキ屋さんとおもってる
娘には
まだ早すぎる
ひとしずく
ほほの目方をふやしてく
ひとしずく
夕陽は目方をへらしてく
ぼくらは肯いた
淀川のほとり
息子に川の名を聞かれた
ミシシッピと答えた
小さな庭に
骨が積もった
息子は
動物だと思っていた
夕陽のあたる背表紙にする
「た」行まで来た
この書架で
冬も越す
読みかけのグリンバーグが落下した
僕と都市をコラージュする窓ガラスの夕陽
ディクショナリーの見開き
メルカトル図法のグリーンランドが好きだった
あの人の季節が始まった
....
夕陽
沈まないようにね
駆けてるの
君が
一本一本はねてくれる
ラスイチの
ブレーカー
ONにして
君が
消えてしまう
いつも
むねからこぼれた
うけとめられずに
そとからなげた
どんなボールも
うけとめたあのひとをながめて
それでも
ひとりになってしまって
はさまれて
はじけたボールを
わたしが
....
確かに買った筈の切符がない
この列車の行き先を見上げた
出会のような出会
彼女のような彼女
幸福のような幸福
未来のような未来
時間のような時間
太陽のような太陽
人間のような人間
私のような私
ろうそくがゆれた
消えそうだったから
両手で壁をつくる
やっぱりあつくて
ひとみのかたちで
すこしはなすと
ろうそくがゆれた
消えそうだったから
両手で壁をつくる
やっぱりあつくて
....
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