あかじみたシャツと
しみのついた上着
タイパンツは涼しげな水色で
はだしの足のうらは
アスファルトにふれる
おおきな耳をもった
ゾウの毛の指輪をはめて
ライラックの花の色 ....
なつかしい歌がきこえた
もう歌詞なんて忘れてしまったんだけど
小さなころ大好きだったのは
よく覚えてたさ
このところの僕はそんなこと
どうだっていいなんて思ってた ....
ハッピーエンドじゃない映画を見ちまった
そんな気分わかるかな
見上げた青い空に白い雲
涼やかな風の中で
僕は一人
ほんのかるい暇つぶしのはずだったのに
....
ポケットいっぱいのビー玉を
本物の宝石だと思ってた
そいつは今だっておんなじさ
名前すら借り物のあの子が配る
ガラス玉をもらいにココへ
僕はきっと優しい嘘ってやつが好きなんだ ....
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