星の瞬きのような街の灯を
高台から見下ろして 綺麗だとつぶやく人々がいる
このひとつひとつの灯の奥には
飾りではない 本当の
それはつつましく
されどしたたかに
幸せや
....
A「今まで生きてきたことの証が欲しい」
B「あらゆる分野に成功者がいて、
それを知るたびに自分の生きる道がわからなくなる」
C「他人の生活を見ると自分の生活に絶望するし、
他人の ....
きれいな唇が
閉じたり開いたりするのを
ぼんやりと見ていた
たぶん君がなにを言っても僕には解らない、聞こえない
同じ空間にある別の世界に
二人は住んでいる
君は僕を見つめている
....
風呂上がりのヘルスメーター
体重の増減よりも
脈打ちで震える文字盤に
くぎ付け
(生きてるんだ
ねぇ
あなたがその腕力で私の身の自由を奪うのなら
私はこの言動であなたの理性を狂わせてみせる
あなたが言葉巧みに私を操ろうとするのなら
私はそれに乗ったふりをしてあなたの征服欲を嘲笑ってみせる ....
冷蔵庫のせせらぎが
耳につくほど
今夜 静かな孤独を味わおう
見たもの聞いたことが
まったく無駄になるほど
自分の鼓動を感じていよう
気がつけばいつも生活は
まるで ぬ ....
貴金属コーナーに群がる高校生は
鼻で笑えたけど
たくさんの買い物袋を両手にさげて信号を待っている中年夫婦を
バスの中から見た時
手袋をはいていない手も
雪の上での足踏みも
会話からもれ ....
二人のため
お互いのため、だなんて
ついから私まで
あなたになったの?
粘土をこねて
造り出した私を
心の中で
飼っているのかしら
いい加減に
ひとり遊びはやめて
私を ....
壊れたブローチのような蝶を
ふくらませた両手のひらの中で
大切に飼っている
飛び去ることも
息絶えることも
考えもせずに
目にした
耳にした
手にいれた何もかもは
変わら ....
白い筒をひらき
こぼれる光を受けて微笑って
わたしは今 あなたの葉のように
しなやかで不安定です
明日もし区切りがついたなら
こぼれる涙を受けて微笑って
わたしはきちんと咲いていま ....
その一瞬の沈黙で
都合のいいことを考えている
ひょっとしてあなた何か 言い出ださないかしら
瞳をのぞくのが好き
それですこし困って微笑うしぐさを見るのが
たまらなく好き
どうし ....
世界のどこかで絶えず雨が降る
今日は誰のため
泣くわけにいかず 喉を震わせ
こらえ続ける誰かのため
すべてを知っている空が
鏡になって泣くのだ
そして私は
傘をさす
....
私は鍵を差し出したのだ
百円ライターでも取ってやったかのように
もののついでに渡すことで
完全に情を断ち切ってしまおうと
あなたは鍵を受け取ったのだ
コンビニで釣り銭でも受け ....
写真を破っても
ネガを捨てることができない
自分を苦しませ
かなしませながら
それに取りすがるようにして
生きてゆく癖があるらしい
0.09sec.