夜中起きてて
一人
頭は寝てる
吐き出せと
腹の底から
わき上がり
吐き出せ
ゲロ吐くみたいに

吐き出せ
心臓吐き出せ
肺吐き出せ
ヌルッと出てきた
黒ずんだ肺見て

 ....
  イカサマ

占い師が私の手相を見て言う
「あなたは二度結婚しますよ」
一度ならともかく
二度だなんてとんでもない話だ
昨日嘘をついて会社を休んだ事を思い出した
ゆっくりと私の手の ....
 一瞬の奇妙な眩き
         檮瀬チカ
朝 ベッドを抜け出すと
鏡台の前に腰掛ける
すっかりぼやけていた顔の輪郭と
浮腫んだ眼の上の眉毛をピクリと動かし
ヘアブラシに手を伸 ....
男はコイン無表情なキャシャーの女に払い
小部屋へ向かう
私は外界から逃れ自分の裡を見るため
こっそりと詩人の小部屋に入る
片目で覗けば裸体の淫らなポーズがちらつき
ピープショウが繰り広げられ ....
彼岸       檮瀬チカ

手に仏花を携え
水を張った柄杓の入ったバケツを持ち
土砂の傾斜に崩れそうな石段を
一歩一歩昇ってゆく
快晴のその日に
やっとたどり着いた思いで
墓石の枯れ ....
女の日     檮瀬チカ 

今日は雨
傘を左手に持ち
雨の中 神社の鳥居の前に独り立ち
今日は女の日で有ったことを思い出す
誰もいない境内の中 鳩たちがひさしに隠れて群れているのを聴く
 ....
遠い夜空
冬の
それは
あくまで
澄み切って
冷たく
北極星が
私たちを回転させる
一定の法則と
一つの真理と
ひとかけらのノスタルジー
いつかこんな夜空を
見上げた夜が
静 ....
夕暮れの後薄闇になって
築十七年のマンションの庭を見ると
芝生の奥の片隅に三つ葉が生えている
その向こうで子供がボールを蹴っている
一人はエントランスのマットに寝そべり
一人は自転車に乗った ....
明け方、夢ばかり見ていた
浅い眠りから目覚め
蛇口から漏れる水滴に
自分が映り
規則的に繰り返していく音を聞いていた
外に出ると二月の白茶けた太陽が
瞳に弱く差し込み
踏みしめた足元を照 ....
JR大阪駅前のこの街で一番せっかちだと言われていた信号

まばらな人をかき分け入って行く

托鉢の僧侶が般若心経を上げ時折鐘の音が響いている

信号が変わる迄の待ち時間

待ち人は ....
私はオレンジ色のバッグを持っている
私は眠っている
私はオレンジ色のバッグを持っている
私は夢を見ている
私はオレンジ色のバッグを持っている
私は夢の中にいる
若い男が私に言う
「そ ....
出勤途中
春の雨が降り始める
傘をさしながら
自転車でこぎ急ぐ
信号待ちの時ふと気付く
この雨が一日一日春を呼び
急に芽吹き出した緑の木の下
緑のカッパを着た老人が
信号待ちをしている ....
遠く新幹線の中から
見える富士山の後ろから続く
うすい白にちかい青空
しばらく見ていたら
君を思いだした
うっすらと透明な
少しぼんやりとした
あの青空の富士山の頂上みたいに
見える君 ....
今日
普段取れない
有給休暇をとって
いつも決まった時間に
通っている
駅に近い喫茶店の
二階のシートに座った

私は考えを追っている
最高気温九度 降水確率二十%
駅の隅に一匹の ....
一体どうしたら
理解できたのか
原初以来
受け継がれた
記憶を
刻み込まれ
刷り込まれ
繰り返して来た
因果応報という
歴史を
確かに
そんなものが
私の細胞の
DNAの
 ....
詩人たちは詩人たちに出会うだろうか?
一体いつになったら詩人たちは詩人たちに出会うのだろうか

どこからが詩でどこまでが詩じゃないのか?
わからないままに叫んでいる わめいている 罵っている
 ....
私の見えている
見えていない
神の住まう処でない場所で
黒猫が鳴いていた
それは確かに墓地で
決して泣くこともなく
林を歩き
ただただ此処へ来た
来てしまった
独りの自分に
笑って ....
例えばそこに
四人の人がいて
一人の話してに対して
三人がヤナ奴だって
顔したら
私は耐えられそうもない
だから何とも思ってないよって
顔して
感情の境界線を曖昧にする

いつか友 ....
時計が夕方の四時を回る頃
夕餉の支度のため
買ってきたシジミを水に漬ける
しばらくして覗いて見ると
貝が口を開け水のなかで息をして
ゆっくりとくつろいでいる
窮屈なパッケージからガラガラと ....
まな板の上で
包丁で削いでいる
鱗が手に付く
こんなにも固く
守り光っていた
今日のささやかな夕餉の印
手際よく分けていく
包丁をもつ手つき
妙に明るい蛍光灯の下で
鱗は
赤黒い臓 ....
神社の境内にほの赤い灯りがともる
はしゃいだ子供の声が響き
笑みを交わす老人
往来にまで届く賑やかな空気に
鳥居の中を覗く
カラメルや綿菓子の夜店がでて
ご祈祷の声が響いている
節分を思 ....
僕    〜春と修羅 序より〜

続いている
重い重い
暗い暗い
罪深い
歴史の中から
一つの魂が浮上する

「私という現象は」

その誕生が
いつなのかは
知らない
少年 ....
私の中に小さな女の子がいて
公園の砂場で
ちぎった花びらをお皿にのせては
ままごとをして
パパとママの会話をひとり話している

私は今近所の主婦達が公園デビューさせる
ベンチに座っていて ....
「少女の名前」

ちょんちょんと
ケンケンを
庭石でしている
突然かがみこむと
名も知らぬ花に
手を伸ばす
摘みゆかれる花
かわいそうなお花さん
お花はきっと痛いから
摘まないよ ....
「読書↓創作行き」
あなたという人は、
いつも
いつも
そうなのね
食べてばかり
いるぢゃない
小説
詩集
エッセイ
シナリオ 
そんなに食べて
消化不良にならないの?
その ....
オバサン 
       檮瀬チカ
朝 ラッシュ時の改札をくぐり抜け
列車の扉を開くのを待ちかまえて
飛び込んでゆくのを
不器用に追いかけ押されながら
乗り込んだ朝
列車のつり革につかま ....
梼瀬チカ(26)
タイトル カテゴリ Point 日付
懺悔自由詩005/7/4 22:37
イカサマ 自由詩105/6/29 6:34
一瞬の奇妙な瞬き自由詩105/6/28 20:16
ピープショウ自由詩005/5/14 20:17
彼岸自由詩2*05/4/6 17:51
女の日自由詩205/4/2 18:41
百億光年の彼方に自由詩105/3/23 9:16
三つ葉自由詩2*05/2/22 0:01
明け方自由詩105/2/16 21:58
托鉢の僧侶自由詩2*05/2/16 2:35
AN ORANGE COLOR BAG自由詩305/2/13 2:09
自由詩3*05/2/12 8:57
透明自由詩0*05/2/9 22:01
白猫自由詩205/2/9 20:33
永遠のスタート自由詩105/2/8 22:28
POETS MEETS POETS ?自由詩105/2/7 20:39
自由詩105/2/6 20:58
曖昧な感情線自由詩205/2/5 20:30
貝の夢自由詩3*05/2/5 18:12
片鱗自由詩105/2/4 21:26
節文祭自由詩205/2/4 9:51
僕   春と修羅 序より自由詩3*05/2/3 16:48
小さな女の子みたいに自由詩305/2/3 12:11
少女の名前自由詩9*05/2/2 17:28
読書→創作行き自由詩005/2/2 16:38
オバサン自由詩2*05/2/1 15:44

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