すべてがほとんど初めてで

背が高くって

いつも見上げて話す帰り道

それがとっても愉快で楽しかった

時折見下されると

その人に守られているようで

頼もしかった

 ....
終電まで

バス停のベンチで喋る

時代小説の話をしたような


山の薫りが

背中の方から覆ってきて

いい夜だなぁと思う

あなたの声は心をやわらかくする

けっ ....
誕生日に

チューリップの花束をもらった

ぜんぶ違う種類のチューリップ


〝電車だからね、ちょっと恥ずかしかった〟


広い肩幅と一八〇センチ以上ある 

その人は

 ....
干し無花果を食べ

思いがけず 美味しかったようで

もうひとつと

私に手を伸ばす

まだ知らないこともあるんだな

四月も後半

まだ夜は冷える
月よう日は

仕事へ行く前に

神社に行く


桜の樹が黄緑の葉を

ゆさゆさ振る

誰もいない境内

でも たくさんおられる


狛犬さんの足をなで

狛狐さ ....
少し混むH電車

夕陽がまぶしくて

目があけられなかった

背の高い彼には

夕陽は見えていない


おもむろに

リュックから取り出したノートを

私の顔の前にか ....
カーラジオから流れてくる曲が

その人の心の叫び声に聞こえた

いたたまれなくなる

時速二十キロ


公園の柵

見下ろす私 見上げるその人

私に手を差し伸べ 優しく ....
見上げた頭上に 

小さくなった飛行機

あんなとこにいるんだなぁ

人間をたくさん乗せた鋼のかたまり

すごいなぁ

そん中にあの人はいるんだなぁ

小さな足の裏が見えそ ....
熱が出て

どうしようもできなくなって寝込む


苦手な液体の薬を

私に無理矢理呑ませ

みかんをてんこ盛りにして

始終世話を焼いてくれた

いつもは私に強く出れない ....
オイスターバーで牡蠣を食べてから

その人が知っているバーに寄る

ハイボールの入った錫のコップ

水玉がたくさん

ひいやりとした感触


別々の駅だから

私は地下へ ....
宵の口

街灯が灯る

あの坂を見上げたら

鼻の奥がツンとした
花野誉(101)
タイトル カテゴリ Point 日付
身長差三〇センチ自由詩2+*25/4/25 20:14
中山の駅前自由詩4*25/4/24 19:52
忘れられない花束自由詩325/4/23 20:48
こたつの向こうで自由詩3*25/4/22 7:32
月よう日自由詩4*25/4/21 13:37
夕焼け電車自由詩3*25/4/20 10:43
バラの咲く公園自由詩325/4/19 19:40
空にいる人自由詩2*25/4/18 7:09
京男の看病自由詩325/4/17 0:47
福島で別れ自由詩3*25/4/16 6:57
逢えない人自由詩2*25/4/15 22:01

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