浮遊する染色体
活性する細胞が規則正しく時を刻む
活きているという実感
身体の隅々で感じる悦び
あらゆる毒菌が精神を蝕んでも
駆け巡る循環液の流れを止めることは出来やしない
脳 ....
僕の足元で光る色
渡る度に染まって僕を元気付けてくれる
時には喜びの色
時には哀しみの色
人それぞれの人生を歩いてゆく
役と云う七色のマントを纏って
文化は壊されては再生されてゆく
いわば呼吸みたいなもの
足早に過ぎ去り知らぬ間に消え去る
時の波打ち際
儚く消滅する泡は新しい記憶によって
誰彼の意識もなくまた再生されてゆく
既存 ....
闇を祓え
夜よ明けよ
禍いを祓え
災害を避けよ
全ての苦悩は
貴方の瞳で溶けて
一筋の光となる
情熱と冷静の間に挟んだピンクのリボン
彼女の髪の上で可憐に揺れるレース
まるで優しさを小さく包み隠して
眩しい日差しのもとでかしましく笑う
目を凝らしてよくみてごらん
メリーゴーランドの馬車 ....
ふたりは出逢いそして罪を犯した
償いきれない大きな過ち
それでもふたり赦しあえばまた貴方と巡り逢える
何も知らない無垢なままで
天使のように純真な子どものように
苦しみからも憎しみからも ....
その指の先までも貴方に届く事はなく
虚しく空を画いて地に落ちるだけ
貴方の顔を想い浮かべるだけで胸が締め付けられ
痛みと期待が入り交じる滲む血の味は
鉄錆と苦味が入り交じる
深い深い後悔 ....
晴れ渡る空に茶色い靄がかかり
澄んだ蒼が穢く濁る空気はまるで突き刺さるかのように喉を刺激し
噎せかえる異物感と圧迫感に思わず咳き込む
瞳の奥は砂と化合物で詰まり
止めどなく溢れる涙すらそれらを ....
星は堕ちた
泥濘のなかへ
月は嘲笑った
雲間に紛れて
冷たく光る涙は雨となって地上を濡らし
湿った風が哀しみを運ぶ
曇った煙を燻らせて
ざわめく影が暗く啼く頃
湿り気帯びた生暖 ....
薄暗がりの騒がしい街はそのまま闇に包んで締め付ける
震えと涙と諦めとやり切れぬ思い
手のひらを伸ばしても何も掴めず溜息は白く翳む
薄ら寒い空気が私を嘲笑い雑音を撒き散らして取り囲む
陽射し ....
深まる闇に誰も気付かず
忍び寄る足音にも誰も耳を傾けようともしない
偽善の仮面を被った悪魔は聖職者の身形で白々しく
神の言葉を説いて回る
まるで我こそが真の聖職者なりと虚栄心を募らせながら
....
「ごめんや」
虚ろな眼差しで
そっと握る祖母の手は
ほっこりと温かくて
懐かしい香りがした
独裁者が命を絶ち狂った世界が終わりを告げて
世の中に平和が訪れると信じていたのに
違う形の独裁者が再び現れて横暴を振るう
もし本当に世界が変わるなら
意味もなく人を傷付けたり
ひとつのモ ....
冷たい肌で引き裂いた滲んだ鉄錆の味が苦く口に残った
まるで罪を罵るかのように
あゝ、どんなに振り返っても君はいない
君の醒めた横顔が瞼の裏に映る
見込み違いの幻が僕を責め立てる
どう ....
慰めさえ効かないぐらい哀しいときは泣いたらいいの
我慢するときほど悲しいことったらないわ
ただそばにいて寄り添ってくれるだけでいい
背中撫でて頭撫でて何も言わないままで
時間すら忘れてひと ....
雨露な濡れた葉を止まり木に羽を休める揚羽蝶
何を考えているのか
何をしたいのか
騒ぐ風が大きな羽をユラユラと揺らしても
不安定な足場の上でか細い脚を踏ん張らせ必死に耐えている
仲間が近くを通 ....
灰色の空にも光が差すことがある
しかし、いま立ち止まったこの場所に光はあるか
どす黒く舞い上がる排気ガスの鼻の奥まで汚れてしまいそうな世の終わりに
ふと振り返れば道は途切れ
ちぎれた破片が ....
体を刺す鋭い痛みは皮膚のより深くへ
まるで太陽の攻撃だ
一斉に放つ光は眼の裏を焼き尽くす
滲み出る汗は止まることを知らず
次々と生まれては肌と服を濡らしてゆく
髪の毛を挟んで黒い ....
蛇のように長い文章の羅列
指でなぞって大きく欠伸する
その開いた口の奥から退屈という言葉が飛び出した
意識を集中させて読み込もうとすればするほど
その無理に見開いた目は傷みと疲れを我が身に ....
車窓から揺れる街の灯
四角い光のなかに幸せが眠る
時には笑い時にはケンカし
日常に閉じ込められたドラマ
私の知らない私の求める
ごくごく平凡であたたかな夢のカタチ
詩の選考委員にとって必要な詩は選ばれる
しかし必要ではない詩は消される
これは詩の殺人だ
言葉は無視され
初めからなかったコトにされる
むしろ言葉の殺人事件だ
華やかに本誌に飾られ ....
傷跡裂ける
めりめりっと
亀裂から溢れる赤い体液
静かに眺めたまま堕ちゆく雫舐め掬う
舌の感覚柔らかく
途となった跡を指で辿る
生温かな触感に怯えながら屈折しつつ伸び上がる
....
下唇噛む
血が滲む
喝采される声
私の頭の中で絡み合う
糸と糸
胸のうち溜まる
ドロリと穢れた液体のような
頭の上に伸し掛かる重石
もはや取り除くことできず
ただ私は手を動かすの ....
無機質な翼に覆われて
耳をつんざくような轟音に侵されて
辺野古は美しい珊瑚も海も空も奪われる
街を営む人々のコトバすらヤマトには届かず
ただアメリカの思うがままに
これで《美しい日本》だ ....
後ろ振り返り私が辿ってきた道を眺めた
長く遠く後ろに続く道
大小様々な石ころと泥でぬかるんだ凸凹道
躓きながら転びながら歩いた未来へと続く道
今日は何を書こうか
白紙のまま閉じようか
泳ぐ文字の赴くまま
僕は筆を動かす
踊るよ言葉
もやもやもやもや
灰色の霧に包まれて
うたうよ謳う
静かな激しさ内包し
詩(ウタ)と ....
短い言葉に想いを込めよう
長々と多くを語らず
ただコンパクトに伝いたい言葉だけを語る
密着しあった言葉と言葉があなたの胸に届くまで
声なき声に耳を傾けよう
あえて大きな声は挙げず
ただ ....
誰が好きかと聞かれて戸惑い感じた
今まで勝手に詩を書いてきた
好きな詩人など分からない
そう正直に答えると決まって相手は
小バカにしたような態度をとる
「ふぅ~ん」とか
「へぇぇ~」とか
....
微睡のなか
みた真実は果たして真実か
吹き消された橙色の尾っぽのように後は一筋の煙と化し
目の前で展開された走馬燈は煌びやかな夢
緞帳をめくり舞台裏覗けばそこはコンクリートの壁肌
冷たい灰色 ....
後ろへ伸びたまま繋がらない影
毎夜空を見上げ星を数えながら
失いし日々を懐かしむ
曇りガラスの向こう
目を凝らしながら睨みつけ
意味のない詩を唱え続ける
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