玄関は男女の冬物のコートでいっぱいだった
ぼくは小間使いにコートを渡すとネクタイの結び目を直した
客間からはテンポの速いピアノ独奏音が響いている
爪先立ちで足音を忍ばせながらぼくはドアを開けた
 ....
いまはすべてのきみの時間が追憶となった
岸辺に鳴るのは水音か、山鳩か
梢をわたる空の風

爽やかな驟雨が降っている寂しい初夏の日
窓を閉めなければならなかった
雨が窓枠を内、寄木造の床と肘 ....
パウロ(2)
タイトル カテゴリ Point 日付
響き自由詩219/8/20 21:36
ピアノ自由詩219/8/20 21:35

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