知らずの内に増えた
年齢も
身長も
経験も
挫折も
思想も
感情も
表情も
あちらの顔は笑顔で
あちらの顔は緊張で
こちらの顔は辟易している
赤い花弁は別れ
葉を落とし ....
指された方向に前習えするフリして回れ右
命令通りな一日は
肌が痒くなり仕方ない
健康的な生き方とは
他人を省みないことだ
電車に響く泣き声
道行くカップル
路傍の吸い殻
クリスマス ....
我々が望んだ西暦三〇〇〇年が遂に訪れた
病も
老いも
争いも無く
死から開放され
欲は無く
面倒は無く
不幸も無く
全てが完結した
法すら必要ない
科学が解決する
指 ....
甘く綺麗な言葉ほど
偽りのように聞こえるのは
心が汚れたのが
フィルターとして機能してくれるからで
人生という経験上
そのフィルターは重要だ
ただ詰まらないように
たまには
掃除してや ....
この命が刈られる最大の可能性
この日常が脅かされる最大の敵
この脳に思い浮かぶ殺すべき隣人
空き缶を蹴飛ばした先の未来に
考えを巡らすことができるほど
暇ではない
ただ財布の中身が ....
私より苦悩している人もいる
こんなちっぽけな悩みで
へこたれていては格好がつかない
――――――――――――――――――――――――――
私は他の人とは違う
私の悩みを共有する人はい ....
よくあることだ
手を付けてみたはいいが 終わりそうにない
始めから気づけばよかったのだが
始めは出来る気がしていたのだ
だから諦める
諦めても死なないし
よくあることだ
無謀 ....
空振る言葉
届かない視線
拳を握り締めたせいで
自分の爪が掌に食い込み 血を流す
何かに怒りを覚えた
世界は理不尽に思えた
社会はくだらないと嘆いた
貴方はそんな私を笑った
ど ....
何も この手から生まれない
何も この頭から作られない
何も この足では前進しない
何も この世界は正しくない
誰かの言葉が社会を回し
誰かの気持ちが個人を殺し
誰かの息が吐かれる度に ....
広い世界を空想する度
嗚呼
なんて世界は狭いのだろうと
死にたくなります
空を飛んだことはありますが
空を飛んだときの気圧や
空を飛んだときの温度や
空を飛んだときの痛みや
空 ....
ここは誰かが泣いた街
ここにあるのは命の塩
ここでは誰もが泣いて
ここは誰もが許される
ここには涙の水溜まり
ここにしかいない人達
ここにしかない景色も
ここ ....
ちょっと酔ったかな
そんなに弱くはないけど
思っていたより寂しくて
アルコールのせいにした
君の匂いと
君の体温を
思い出す度に
掌を掠める風が
恐ろしいほど
冷たく感じるんだ
....
私は一度だけ死んだ
事実は自殺に失敗しただけの
哀れな生だ
死にたくなったんじゃない
生きたくなかった
事実は悲しくてつらくて
とても私が抱えきれるものではなかった
だか ....
さよなら昨日
今日に欠伸をして
明日を待つ
退屈な日常は
君に奪われた
世界は破滅に満ちている
だけれども
こんなにも世界は
生まれ
育ち
歩む
変わっていく
変わ ....
俺は化け物だ
他人とは相容れない
愛されず
触れず
少し遠くをひっそり生きる
俺は化け物だ
生まれたときから他人とは違う
愛さず
手を伸ばさず
少し遠くで震えながら待つ
俺 ....
喫煙所の脇
燻る俺とタバコ
ペットボトルでいっぱいのゴミ箱
雑多で不愉快な革靴の音
切れかけた街頭
生きてて楽しいのかい
そんな問いかけ
貯水タンクの横に水溜り
LINEの通知を消した ....
悠々漂う巨躯を魅せ
自由を失くしてたって
誰も憂うことはなく
目を奪われた
羽の様に震わせ
濁りない頭上を
ただ覆うように
眠りのない足元を
救いのない水槽を
何処を見て
何処 ....
Hello world.
見えているかい
此処が手放した先の午前五時だ
痛みは確かに
緩やかに感じる
感覚を蝕み
夜を失くす
虚空に放ったNeed pain
螺旋を描く心の一部 ....
曖昧な仕草が手の届く距離で揺れ
惑わすように黙って
音もなく
暗い
わからないことばかりだ
君の思惑も
私の心も
つまらないことだ
好かれたいから
嫌われないように振舞う
....
変わらないでいるのは難しい
漂うだけでも流されて
今 此処ではなくなる
floating in the air
鳥も飛行機も僕も
飛んでいるんではなく
ただ空中を漂う
I flo ....
西から吹く風に乗せて
君への愛を唄おう
東から射す日光に乗せて
君への恋を唄おう
上から聞こえる嘲笑に
耳を塞ぎ
下から感じる視線から
目を背けながら
ここで踊ろう
....
混濁とした憂鬱を砂糖と煮詰めてジャムにしました
甘くした嫌いなもので朝食を済ませました
駅前の喫煙所で眼球はタップダンス
猛禽のような爪を隠して心中御中
どの頭蓋を割って
タバコの灰を詰めてやろうか
攻撃的な眼球がステップ
スカートの短い女にソッポを向かれ
センチメンタルを武 ....
なんて言ってるのかわからないんだよ
三時間かけて書き上げた渾身の詩をぶちまける
嘔吐するかのように呪詛を練ったもんだから
支離滅裂もいいトコだった
嫌気が差した自分の人生を
他人に重 ....
やらなくても死なないし
やらなくても変わらない
だけど人間として生まれてしまったから私は
肉を食い
酒を飲み
笑う
そのために働き
そのために金を使い
貪欲にそして強欲に
肉を食い
....
飛魚が跳ねた
決して飛んではいないが
それを目で追う切っ先
閃光と刹那
汗を振り切った海面
四ミリメートル違った心
真空をまた飛魚が跳ねる
飛ぶことはないはずが
生きてこそ
その三六 ....
心を失った訳ではなくて
ただ悲しいフリをしたかっただけ
温もりを失った訳ではなくて
ただ眠っていたかっただけ
ちょっと疲れたときの言い訳が
あんまり大きいせいで
優しさが痛くなって ....
腸に詰め込まれたその業を吐け
見えぬ角を振り荒ぶり散らせ
吾が其の計略を観よ
吾が其の力を刻め
吾が其の姿に畏怖せよ
其れが業よ
其れが罪よ
これが罰よ
死して尚這い蹲るこ ....
小さな溜め息といっしょに吐き出す
貴女への恋は
あと何度の二酸化炭素にすればいいのでしょうか
小さく繰り出すつま先は
貴女との距離を
あと何歩で埋めてくれるのでしょうか
辛くもない ....
火の消えたタバコを自分の左手に擦り付けた
それがせめてもの断罪だった
罪と知らず犯す罪は
知らずの内に他人の罪になった
償うことも
学ぶこともせず大人になった
誰にも知られず犯す罪 ....
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