先刻、下記のような戯れ詩「ゴム人間」を書いた。
自由詩にアップロード後、再読したところ、なにか居心地が悪く、自分のものでないような感覚があるので、その理由を考えた。
はらだまさる氏の近作、ゴム ....
養老猛司氏の『真っ赤なウソ』(大正大学出版社)を読んだ。
『バカの壁』で知られる解剖学を専門とする著者の、理系学者らしい独特でシャープなその語り口にファンも多いのかも知れない。そしてこの本の中に ....
「百万円といったら、大金じゃないですか。」
驚く私に、老女は、落ち着いた様子で笑いながら言う。
「ふつうだったら、そう思うかもしれません。でもこれで人生、やっと清算できた思いなのです。」
電 ....
日本の国の由来(仮説)
日本の国のルーツに関心を持つ人はそんなに多くないように思う。というのも中国人・南北朝鮮人・東南アジア人が各々よく似ているからであるからかもしれない。
どのみちそれ ....
わたしは十九歳頃から病気だ。高校から音楽にのめり込み(ピアノ)。クラシック。 病気に なっちゃった 。 高校時代は 自分でも 楽しかったのか と きかれたら 楽しかったけど 高校時代が あんなものか ....
常に読み手の読みは一方的かつ独善的であるのだから、読み手として評(感想)を書くときは、その範囲で読んでいるのだという意識が必要で、それ以上は踏み込めない。
だけどまあ 愚かな思い込みも含めて全て ....
医者の下唇と鼻がにゅいとくっついて、僕の下っ腹を突っついた。
円錐状の嘴、それはどうやら聴診器らしい。ストレスによって僕の胃がキュルルルと鳴き医者がげふりと笑う。「うるせぇ笑うな」と心の中でうっ ....
私が野本京子さんの作品に出会ったのは
先日最終公演を迎えた、とある朗読集団に参加した時だった
「純粋かいだん」と「distance」と「深度」だった
一際目を引いたのが、「純粋かいだん」だった
....
今僕は、ロッテリア上大岡店の地下1階にいる。まだ開店して間
もない朝のせいか、店内には地味な女性と、テーブルに立てかけた
桃色の傘が1本。椅子に座るやいなや、早速手にした携帯電話を開
いて小さ ....
ワーズワスの「詩とは力強い情感がおのずから溢れ出たもの」というコトバが示すようにロマン派の詩人達は人間を無限の可能性を持った湧き出る泉のような存在として考えました。それに対してヒュームは人間というのは ....
七十二歳になりて
永い連休が過ぎた。5月7日72歳の誕生日である。フランス大統領は保守になった。共産党・社会党ご苦労さんである。その役割を果たし、社会主義は終焉しつつある。
フランスは ....
「コーヒーでよかったんだよな」
「あぁ、ありがとう」
「・・・おわかれだ」
「えっ!どうしたんだ。いきなり」
「遠くで星が呼んでいる」
「どうしたんだ?」
「遠くで星が呼んでいるんだ。僕は ....
数多くいる詩人たちの中で、八木重吉ほど語りづらいと感じる詩人はそういない。何故だろうか。私だけの感じ方であるのかもしれないが、そんなふうに感じてしまう。おそらくそのあまりにも無防備すぎると思えるほど ....
人間が決定する数値の行動は以下のように表せるとする。
ePt=E(Pt|It-1) (1-1)
Pt−ePt=Pt−E(Pt|It-1)=εt (1 ....
もしかしたら完璧に間違っていたのかも知れない。
「千」の風にはならないと宣言し、「浮島」に乗りて自らの言葉の指し示す彼岸へと漕ぎ出したこの人が出会うと信じた、その【約束】を間違えていたのかも知れ ....
私は「心無い人」という言葉に疑問を抱いています。
私は心無い人などいないと思っています。
私たちは心無い人なのではなくて、
たまに心無いことを言ってしまうだけの
ただの人なのだと思っている ....
ぼくは音楽でも文学でも基本的に古いものが好きである。
古いと言っても、生活様式があまり隔たっていない程度の昔、ということで、
一時期興味本位で記紀歌謡の類にも目を通したが、いまでも残っているものは ....
知りたいことが今朝はっきりわかった。
似ている人とは気になるもので、似た体験をして似た気持ちになったことがある人としか共有できない理解がある。
自分に似たところがある人似た人というのは、話 ....
僕にとってペンや筆をとって「描く」ということは、何かしら後ろめたい感じを引き摺っていて、どこか淫靡な行為のような気さえする。
それは、白紙に描きつけるものが文字であっても絵であっても変わりは ....
休日ともなると街中は、それこそ
老若男女が入り乱れ、掻き分ける様にして
歩まなければならない程の雜踏を形成している。
ファッション雑誌に躍らされた
鮮やかな若者も
スーツ姿の没個性化した ....
上に引っ張られると、辛くて下がついてこない。
下に引っ張られると、楽しいが上が見えない。
何をするにも2つの力が働いていて、そこには人が存在する。
やはり一杯千円 ....
何も目的を持たずに会えるのが恋人。
会うことが目的にもならないのが結婚。
約束をしなくては会えないのが女友達。
アポなしで突然誘えるのが男友達。
何も連絡無しで家を提供してくれ ....
仕事場で仕事をサボって同僚の女の子と恋バナに花を咲かせていたら、こう結論づけられた。
「結局は顔だよね」
確かに顔の良し悪しは大事だが、けして最重要というわけではないだろう。
そうは思ったが口に ....
コンクリートからふらふらと立ち上っていく熱気に埋もれ、空は酷く乾ききっている。ここは砂漠なのだろうか。少しだけそう考えてしまう。
夏みかんを剥く指の先、あしらうように付けられた細長く淡い桃色の爪 ....
淡い桃色を煌びやかなほど咲かせていた桜は、夏を予感し生い茂った若い緑に覆われつつある。太陽が葉に光を落とし、そこからまた空に跳ね返されていく。
そんなうつくしい光景を見つめながら、二、三分前に降 ....
あれはインドを旅していたときのことだった。
ある村でマーケットに並んでいる親子3人が目に入った。
お父さんとおそらくその小さな息子二人だ。
目立っていたのは5歳くらいだろう小さいほうの男の子だっ ....
客に魚を届け代金を受け取りそのまま後ろ向きに上手から登場)
本当に、有り難うございました。
(丁寧に礼を述べ、空を見上げて玉の汗を拭きながら)
いや〜、暑い暑い。
(初めて観客に向い)
しか ....
ルール
1.言葉をその言葉が意味するように使ってはならない。また、その言葉が意味しないすべての意味からもその言葉は排除されていなければならない。
2.言葉は、その言葉が指し示す全ての音声、 ....
百万塔陀羅尼(だらに)と呼ばれている、世界最古の印刷物としての本があるのをご存知だろうか。
これを知ったのは20年ほど前、実際に古書店をしてらっしゃる直木賞作家、出久根達郎氏の随筆によってである ....
「本や漫画、雑誌なんて所詮只の紙っぺらなんですよ。小説だったら、只の記号の羅列。写真や漫画だったら、ただのインクのシミ。そんなもの、普通に扱ったところで面白いわけがない。熟成させたり、環境を整えたり、 ....
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