12月21日に高知での忘年会的な朗読ライブに出席してきて、「ああ、今年も一年が終わるんだなぁ」と、ふと思ってしまった。極めてありきたりなんですが、これまでの仕事の関係などもあって一年の終わりを感じる ....  「ショートレビュー・サンデー」略称SRSの年末版です。
 2008年の印象にのこった現代詩フォーラム内の詩をふりかえったり、つれつ
れとおもったことを書きます。


 2008-02-08 ....
 詩を書くことが、それぞれの書き手にとってどんな意味を持つのか。それは個人によって様々であるだろうが、おそらく書くことが自らにとっての救いになりうると感じている書き手が多く存在するものと思われる。書く ....  
昔から池袋の雰囲気が好きだった。

上野より危険な香りが少ないし、新宿のような毒もない。
かといって渋谷のように媚びるわけでも恵比寿のようにお高くとまるわけでもない。
デゾレイトで ....
 高校二年に進級した私の環境は正直言ってあまりよくなかった。一年生のときロールモデルにしたいと思った教師とは接点がなくなり、非常に相性の悪い若い男が担任になった。まあ人気のない教師ではあった。いま思え .... 色んなコトがビミョーなバランスで成り立っているんだと思うんだけど。
そのバランスは常に危ういものでもあるんだよね。
でも今のバランスが全ての人にとってベストかってーと、そうでもないだろうしさ。
 ....
 ある日曜日の午後、私は同期のあさぎちゃんとカフェでお茶を飲んでいた。
「今日は付き合ってくれてありがとうね」
 大木を縦半分に切っただけのようなテーブルをはさんであさぎちゃんがそう言った。
  ....
とても小さい頃、小学校に上がる前に書いた日記を読んだ。

「"雲"を辞書でしらべた。がっかりした。」


空気中の水分が凝結して、微細な水滴や氷晶の群れとなり、空中に浮か ....
 まずは、アマモリトオルさんのテキスポ詩集「夜はいつも旅のはじまり」を紹介させてください。(少々宣伝込みで申し訳ない)
http://texpo.jp/texpo_book/toc/2822/

 ....
書くという漢字には斜めの線がない。

書く、という言葉を聞くとき、わたしはどうしても、カクという金属的の響きを受け取ってしまう。引掻いて、削っていくこと。
曖昧な気分や感情を、紙に写していくので ....
 真白な 事象 そのゆえに かれをあいしたのは だれ。

 向日葵の咲き誇る夏であったが為に、彼の葬儀は凍り付いた二酸化炭素の煙が目に沁みた。
 青ざめ強ばる腐食の膚をやんわり押せば戻らずに留ま ....
桜の花びらはもう枝から落ち、表になったり裏になったり、吹く風にくるくると回されたりしながら、春の終わりに舞っていた。
運河沿いの町なかにぽっかりと作られた狭い小さな公園だった。
数えるほどのベンチ ....
実はたいしたことなど言っていないのだ。
言っていたとしてもそれは言っていただけであるのだね。
決定力と説得力が伴わなければ誰もだあれも惹きつけられないし、傷つける事すら出来やしない。
逆にそれさ ....
 目が覚める。手に握られていた、ゴミのような紙。領収書。宛名は空白だった。枕には涎が着いている。アルコールの匂いがする。カーテンから光が差す。胃に違和感があった。消化不良だろう。布団から起き上がる。水 .... 正しいとか正しくないとかはあんまり重要じゃない。
気分か気分じゃないかのほうがよっぽど大事なんです。
1番良い方法が必ずしも自分の望む結果を招くとは限らないし。
って事はソレはそもそも1番良い方 ....
(旅立ちの日)






「…… … ……朝尾、伸介」
「はい!」
「…… …… …… ……… …… …はい。よく頑張ったな、おめでとう」
「…… …… …… … …」


 ....
上品で淡白な和食 ねじめ正一の『荒地の恋』

 詩祭で詩人ねじめさんの朗読に魅了されて以来である。

 この小説は、中央公論文芸奨受賞された作品で、気取らない文体。
 詩人 ....
わたしの母が病に倒れたとき、

もう、
何年も昔のことだけど
わたしの母が病に倒れたとき、

わたしの
不安や曇りや
行き場のない怒りを
おまえはどんな思いで聞いていただろう ....
悟りを開かんと高野山へ赴くも、悟りを開くにはイージーすぎる気負いと、その程度の気負いでは三昧境を感ずることもできぬほど開発されきった環境(観光バスがブンブン走っており、徒歩で参拝している僕はどんな都会 .... 1.生物とゲノムの関係

第1部「はじめに」で述べたように「私の詩論」には「生物とゲノム」との関係が極めて
重要な項目である。それは私の詩論がリチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』
(TH ....
はじめに

人生は短い。そしてその短い人生のなかで詩作に使用できる時間は限られている。
日記がわりに詩を書いている場合は別として、詩を1つの芸術作品として創作している
人はこの限られた時間を有 ....
最近メタファーという言葉に取りつかれている。
意味を理解したいのだが、どうにもピンとこないのです。
食べ物じゃない事くらいは何となく(何となく?)わかるんですけどね。
隠喩だとか暗喩だとか修辞技 ....
 仕事帰り、会社近くの喫茶店で待ち合わせをして彩夏の部屋に行った。
 今俺が穿いているジャージは、持ち帰るのが面倒でずっと彩夏の部屋に置いておいたものだ。放置していたつもりだったのだがちゃんと洗濯さ ....
ある傭兵のインタビューを読んだのだけれど。
前線ではお互いにフォローしながら必ず2人1組になって戦うそうだ。
そうすると、どんなに嫌いなヤツとでも仲良くなるんだって。
なるほどねえ。ホントの命が ....
名古屋、諸田玲子の小説と李白精神

 中国の大学で村上春樹の文体という卒論を書いたわたしが、名古屋に行ったら、手羽先と鍋うどんに魅了された。
日本に移り住ん ....
 今、僕の机の上には「ランボー詩集」(堀口大學訳)
と「地獄の季節」(小林秀雄訳)が置いてある。個人的
には小林秀雄訳が好きだが、作品によっては堀口大學訳
がいいと思う場合もある。同じ詩でも訳者 ....
運命と言うとドラマチックな感じがするけれど、全ての運命が素敵なドラマって訳じゃあないんですねえ。
それは本当に運命かも知れないしドラマチックであったとしても、そんなドラマいらねえよってのもあるワケで ....
もう大分寒くなってきたし、制服で夏服を着てる人は余り見かけなくなった。
あれだ。俺が言いたいのは、女の子の下着が透けることはなくなったということです。
ブラジャー、キャミソール(俺はキャミと略さな ....
理性だと言う口は閉じているが、書いた文が多くの人の笑顔になる光景をうっすらと水で描いている。原稿を取った人の口元に微笑みを得るには指先のコントロールがいり、キーを押す目玉への問いかけの繰り返しが常だ。 ....  曖昧な輪郭をなぞる  ゆうとさん
 http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=171540

11月22日に読んだ。

 いろいろ詩を読んでみて、ひねりに ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
整理できない引き出し【今年を振り返って】北村 守通2+08/12/23 0:27
ショートレビュー・サンデー 3 年末版 露崎308/12/22 4:32
心の難解さへと向かう試み岡部淳太郎14+08/12/21 16:42
Set me free softly雪間 翔208/12/18 12:05
異形の詩歴書 高校編その5[group]佐々宝砂108/12/17 4:37
一山ナンボで売られている特別という名の商品BOOKEN...108/12/15 15:44
03:野良猫たち[group]chick008/12/15 14:43
学ぶ、ということ?fuchsi...108/12/12 21:45
生成されていく意識ーWeb詩の動的構築の可能性ーリーフレイン208/12/12 21:11
書くこと、まどろむこと、決めること渡邉建志6*08/12/12 16:26
白光事象荷花0*08/12/11 21:18
公園水町綜助4*08/12/9 18:49
シザースBOOKEN...1*08/12/8 9:11
誰もを好きでいなければいけないのかブライアン3*08/12/7 1:46
みどりいろしたBOOKEN...008/12/5 16:26
卒業式捨て彦308/12/4 23:43
上品で淡白な和食 ねじめ正一の『荒地の恋』里欣108/12/3 9:58
■千羽鶴[group]千波 一也3*08/12/3 0:09
雨の朝、高野山にて渡邉建志3*08/12/2 5:25
私の詩論 「第2部 ゲノムとポエジー」ばんざわ く...2*08/11/30 14:24
私の詩論 「はじめに」と「第1部 この世の始まりから生命の誕 ...2*08/11/30 14:21
メタファーBOOKEN...1*08/11/28 15:37
02:両腕に[group]chick0*08/11/27 15:53
そこまでは行けるんだけどなあBOOKEN...0+*08/11/27 14:58
名古屋と諸田玲子の小説と李白精神里欣008/11/27 10:57
少年詩人と老いた戸棚の対話 〜ランボー詩集読書記〜 服部 剛108/11/26 21:16
TIME TABLEBOOKEN...0*08/11/23 14:45
そこに乳があるからだ榊 慧11+08/11/23 1:10
文で人に喜んでもらうK.SATO1*08/11/23 1:07
ショートレビュー・サンデー 2露崎408/11/23 0:43

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