捨て身の勢いだけで引っ越して来た初めての街は、知り合いがひとりもいないところだった。
 寂しい、とかそういう気持ちは、どこか麻痺してしまっていた。誰も知り合いのいない場所で、毎日黙っ ....
ルーズリーフの落書きやめて
刺青をいれろ!!
汗をたくさんかく夏は、おもい出も汗と流れてしまうのかしら、あまりおもい出はない。
数年まえの夏は、ずーっと絵を描いていた。白い白いカンバス、いくつもの濃さと硬さの鉛筆、やわらかい消しごむ、ビニー ....
 彼女が電車に乗り込む姿すら見ずに、僕は真っ直ぐに東京駅のホームを歩き出した。たった数秒前に触れていた、細く熱い肩の熱を、空の右手にぶら下げたまま、約束通り、振り返らずに歩いた。中途半端な優しさが、衝 ....  
お茶の水橋を医科歯科大学の方向に渡る と
すぐ聖橋の下を潜って秋葉に抜ける道へと右折する。
途中、神田明神から降りてくる坂の方向に左折し、
秋葉の方向へ右折する 
と いつもの明神下の路 ....
  申シ訳アリマセン。
  ココニ[本文]ハ、アリマセン。

   何故、コンナ面倒クサイコトヲシタノカ?
   ソレハ、本題ノ想定シタ者ト、同ジ平面デ
   遣リ取リガ、シタカッタ為デス。 ....
晴れたら金の鈴           照留セレン

 ベランダに、てるてる坊主が落ちていた。
 古シャツの端切れで綿をくるんで作った顔に、点の目とにっこり笑った口が書いてある。多分先週の、長雨のと ....
真夏、うだるような暑さ。
ひしめくように並ぶ文化住宅。
その中の一つの棟に用件があると思しき一人の男。
年は四十をちょっと過ぎたくらい





「ごめんよォ」
「…… ....
彼女に会うのは二年ぶりになる。声優としての人気が定着し始めた当時、「シンガー」篠田美優としての再起を賭けた入魂のシングル、「Kick Off!」では初の作詞にも挑戦し、「殻を破りたい」という気持ち ....  愛なんです。
 僕にとっての愛、それは外柳っていうんです。その外柳っていう苗字は確かなんですけど、下の名前は知りません。ただ僕としては、外柳の下に続く名前が理奈だったらいいなと思うんです。外柳理奈 ....
まともなヒトからは説教しかされない。
まあそもそも何がマトモかなんて分からないけれど。
どちらかと言えば恐らく少数派だろうか。
まあでもオレ達みたいのが多数派の世の中じゃ心配だもんなあ。
 ....
いってしまう、みな、どこからかやってきて、そしていってしまう、わたしにとめることはできない、わたしは手立てをもたない、そして、いつのまにか、とつぜん、あるいは、徐々に時間をかけて、みなどこかへ行ってし ....  ―落語家 三代目雲流亭祥月(出目金もとい)の草稿より―

 
 大門の手前で探るは懐具合と肚の裡。緋襦袢めくろか賭場で摩ろうか、
踵返して暖簾で正体無くそうか、それとも暫し。と四歩の間を行き ....
遠くへの親和性、という言葉がある。それをわたしは、なにかの本のなかに発見した。
親和性。そのとき、むしろそのことばにわたしは親しみをかんじた。
絶望への親和性、遠くへの親和性、閉塞への、死のような ....
 随筆を書いてみる。徒然なるままに、とりあえず書いてみようと思う。
 私という人間は、今まで随筆というものを書いた事がない。学校の作文も、夏休みの宿題に付き物の日記も、そこに本当の私の心を書いた事な ....
最近、ライト・ヴァースや大野 新という詩人に興味があり、調べたりしたのですが、本が図書館にあまりないので、その二つの言葉でひっかかった天野 忠の詩集を借りました。

ところで、ライト・ヴァースって ....
そもそも窓際のこと(高校生活のこと)を思い出したのは、久々に彼女に会ったからだ。わたしたちはいまや、昼間からくらいバールでお酒を愉しむくらいに大人になってしまった。気恥ずかしさもなく酒をのみ、たば .... 彼女とは窓際でしりあった。
気づいたときには(とわたしには思える)、なんとなく連帯感のようなものを持っていた。友人と呼ぶには頼りなく、知り合いと呼ぶには強すぎる。連帯感。

彼女は同級生の多 ....
「落ちてるよ」
「あ、ありがと……」
 どうして私はこうなんだろう。落ちていた消しゴムを拾ってくれた
男子にろくにお礼を言うこともできない。もうちょっと社交性持ちた
いよ。
 そう落ち込んで ....
これは、「時間」を作ろうとしても、それは「無い」し、「言葉も無く」、「自分が無い」ということなのだろう。禅問答の一種と見られる。しかし一読者の私としては、「哲学」に普通の問答を期待するし、それが詩の体 ....  母さん、ねぇ、お願いがあるんだ。どうしても欲しい本があるんだ。もう僕は、他には何もいらないから、その一冊だけ、ね、いいでしょ。その本は図書館には置いてないし、発行部数も少なくて、でもそんな事はどうで .... 遥か昔 人がまだ平穏に暮らしていたその地で 
類なき大罪を犯した五人の人間がいた
天に住まう神々はその所業を咎め その者達五人の魂を
永遠に奈落の世へと封じ込めようとしたが
果てし無き ....
ティーンの頃のあいつの匂い、肌触り、温度、その融合した「それ」を知らずに生きている事が悔しくて仕方無い。あぁ、どうしたって悔やまれるあの夜。多分、僕は20代のあいつの匂いも、肌触りも、温度も、何も知ら .... 備忘録的な散文です。
既に、天彦五男会長も筧槇二元会長も鬼籍に入られているので、お墓参りは出来ますがお目にかかることは出来ません。
自分のサイトにupした詩集データですが、エッセイとして読んでいた ....
紙面に筆を入れることで、そこは詩の場所になる。
その場所から立ち現れる言葉を、詩人は「詩」として掴もうとする。

書かれた言葉から「街」という「詩」の、(こういって良ければ)「意味」までに登らな ....
√/石畑由紀子
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=212759


空に√をかざす まだこたえはない

尾翼灯でもいい 君の名を三回


空 ....
あるきっかけがあり、「詩集を自費出版しよう」と思い立ちました。
今後どなたかが詩集を作る際に、何か参考になったらいいなと思います。

詩集を作る時にはまず何をするかと言いますと、

・詩集の ....
ある日、詩集を作ろうと思い立ちました。動機は単純で、同人の方がほとんど詩集を出していてうらやましいのと、書き始めて6年くらいたったので、区切りとして出してみたい。ということなどです。
以下、日記風に ....
リンゴ酢のみたいんだよ。
ことのほか響く声にびっくりしながら残っていたもう一人のクラスメイトを見やる。彼は恨めしそうにこちらを見ている。「ありそうでないな。」「ありそうですらないよ。」机の中に適当に ....
ピチカカという鳥がいます。それはとてもめずらしい鳥です。満月の光に当てると羽が青く光るのです。ピチカカ鳥は新月の夜に生まれます。そして満月の光に当たると青く光り輝き、月が沈む頃に卵を産み落として死んで ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
失恋に溺れてチアーヌ110/7/14 23:14
精神と肉体光井 新010/7/14 22:58
夏のこと[group]はるな010/7/14 22:43
東京タワーで彼女が泣いていた事を僕は知らない虹村 凌2*10/7/13 19:29
いつもの酒[group]……とある蛙6+*10/7/13 12:23
『或るひとりの嫌われゐしものへ捧ぐる時間(とき)』ま のすけ2*10/7/13 2:36
晴れたら金の鈴照留 セレン1*10/7/11 10:18
熱帯捨て彦310/7/9 20:30
アイドル2[group]ホロウ・シカ...1*10/7/8 22:19
青い二等辺三角形光井 新210/7/8 1:58
手軽にクソッタレBOOKEN...1*10/7/7 16:31
(ステージ)[group]はるな010/7/6 2:30
夫婦極道salco4*10/7/5 22:32
窓際ⅲはるな010/7/4 2:17
エセエッセー光井 新210/7/3 17:27
借りた詩集 天野 忠詩集ふるる11*10/7/3 0:05
窓際ⅱはるな110/7/1 4:03
窓際110/7/1 3:34
ぷりーず はぐ ゆーゆず2*10/6/29 15:51
「とある蛙 哲学」についてぎょうてんか...010/6/29 12:26
十三歳、光井 新210/6/28 12:34
語り十二支蝶010/6/28 6:53
マテバ、ウチヌカレル虹村 凌010/6/26 10:57
詩集 ブルーウォーター データ鵜飼千代子4+*10/6/24 19:41
Let the people play——The Game. ...葉月二兎5*10/6/24 19:16
【句評】 √/石畑由紀子古月3*10/6/24 16:50
詩集を自費出版したよ その2ふるる6+*10/6/24 11:19
詩集を自費出版したよ その15*10/6/24 11:18
胃痛榊 慧610/6/24 6:21
ピチカカ反応木屋 亞万5*10/6/23 0:15

Home 戻る 最新へ 次へ
100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 

【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
0.64sec.