そこは30畳ほどの、奥行きのある長方形の、真っ白な空間であった。
四隅をピンで留められた写真たちがぶっきらぼうに並んでいる。
草木。
ドラム缶から立ち上る火。
テトラポッドに打ちつける波。 ....
最近文学極道に行って、中田満帆さんという人に出会いました。
その人のブログ見ました。
僕のハンドルネーム「反現代死」を挙げて、作家における記名性について書いてありました。
http://koto ....
詩を書いていると、つまらないような感覚に襲われることはよくある。ひとりでぼんやりと絵を描いていても、眠気を感じることが良くあるように、すべては、きっとくだらない行為なのかもしれない。我々が行おうと ....
弱者のつもりなどなく。
俺は少し変だけど死にたいって思ったことは無かったことに今はしておいてと言える権利を持っている。信じてる。利用はしたこと無いが。
ショットのダブルの皮ジャンが似合う ....
風邪をひき、治ったと思い油断していたら、ぶり返しこじらせ、ここ二三日ベッドから出れずに居る。
紅茶に蜂蜜を阿呆ほど投入し、飲んでいる。からだは温まるが、おそらく風邪が治ったころには、からだに重みを感 ....
かつての詩人は宿命的であった。中原中也や萩原朔太郎、そして吉本隆明や田村隆一といった詩人もまた、部分的には宿命的であった。彼らの詩が良い詩であるということと、彼らの詩が一つの宿命の主調音を奏でている ....
ノルウェイの森を、久しぶりに読み返していて、七章に差し掛かったところで何かおかしいな、と思えば、43ページ目(つまり44ページ目も)がきれいに破りとられていたのだった。ワタナベと緑が昼間から酒を飲 ....
大阪市のあたらしい市長がニコニコ笑っているテレビ、独裁者が死んだ、知らない言葉、知らない人々。ずっともう昔に、キリストは死んだらしい、日本の政治は永田町でなにやら絡まっています、名刺交換、ミサイル ....
このサイトの中で行われているポイント制度は、本来意味を持つべきである、詩作の中であまり意味を持つ物ではない。また、このサイトだけではなく、日常生活の中における勉学などにおいても、恐らく、ポイントが ....
家から徒歩1分のところに高台になった駐車場がある
高台と言ってもほんのわずかだ
しかし私にとってはその“ほんのわずか”が重要で
冬の夜の帰り道、
そこへ立ち寄ることが多い
息が白いな
....
明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい ....
テーマ1 台風15号
地上を泳いでいるこんな日は、淡水魚の渓流での苦労がよくわかるというものだ。
尚も傘は無効なのに、{ルビ長刀=なぎなた}の如く構える人が圧倒多数なのは、濡れを厭う ....
牢屋、牢屋、続くよ。
行き先知らずバスに乗って三百円払って続いていました。昔から。そのもっと昔から。昔から。昔という字は好きではない。大して鉛筆で書かない字。俺はね。
続くよ続くよ続くよ。好きじゃ ....
日常の中で発せられる言葉はいつも、自分自身のことを表現することはない。ただ、広い空間の中にぼんやりと存在する響きのようなものである。道行く人はいつも、それらを思うことなく口にすることだろう。私のよ ....
一年近く、困っていた。
ここに登録したメアドがなんだったか忘れてしまったがために、パスの再発行さえもおねだりできない状態だったからだ。
手当たり次第に、心当たりがあるメールアドレスとパス ....
「七味唐辛子を壜に冬日和」という俳句読んだ。俳句のようなものは短いし、
俳画というものもあるから、看たというのがいいかもしれないが。林ノ下豆腐店という人の書いたもので、妙に作品と名前が適っている。 ....
『金魚王国の崩壊』を読んでいると、途中から胸を掻き毟られるような感覚が襲ってくる。ミカゼが生き物を思いやり、救ってやりたいという気持ちが非常によく伝わってくるのだ。私もかつてはそうだった。今となっては ....
特に忘れることができないのは、私がこれらの作品のうちの多くを、決して冗談でなく、遺書と考えて書いたということだ。そして純粋に自分一人のために、私というただ一人の読者のために、力を尽して書いたということ ....
もういいや、全部、知ってる
へーほーえーそう。
恋は犯罪、犯罪だあ重罪だあ、すべてをダメにする。
あれもこれもそれも、積み上げたものもぜんぶだぜんぶ
左足の関節がいたい、いたい、痛い居 ....
あったかいコーヒーが飲みたい。
あたたかいコーヒーは偉大なのです。ほかほかでいい匂いがして、マグカップをもっているだけでふにゃあとなってしまいます。
飲んだらほうっと言葉にならないためいきがでて、 ....
やっぱり現代詩は文章だから、ちゃんと文脈を読んで理解出来るものでないといかんのだろうか。
とこないだ、ひさびさに現代詩手帖を読んで思った。
いつの間にか新人作品の選評が長々と数ページに続くよう ....
白い本 開かれた。たくさんの悲劇のあった年。
白い本 開かれた。たくさんの人生が消えた年。
白い本 開かれた。たくさんの想い出が断ち切られた年。
その本は神田神保町の文芸評論専門の古書 ....
この問いは答えでできている、この答えは問いになっている。あらゆる嘘は事実の隣にしか存在することができない。わたしは何かを探そうとしている、ただしいものを探そうとしている。傾いた夜、かわいた秒針 ....
0.序論
詩は言葉の信用性を失墜させていないだろうか。詩は、一方で、表現主体の内面を最も率直に表現する媒体として使用され、もう一方で、読者にとって美しくなければならないという要求のために真実を ....
田舎のモーテルは都会のそれと比べものにならないくらい広い。(そして安い)。どことなく過剰装飾でふるくさい(でも清潔な)クロゼットやバスタブ、けばけばしい色の使い捨てのアメニティ。プレッサーとアイロ ....
詩とは何だろうか?詩の意義とは何だろうか?その意味とは?・・・・こんな朝日新聞の三面辺りに載っていそうな議題を打ち出してきたのは、この問いに答えるためではない。この問いを破壊するためである。詩人は、 ....
僕は友達がいない。この世界で僕の存在を知る者はごく一握りということだ。果たして、これまで出逢ったごく一握りの人間のうち、僕の存在を思い返してくれる人はどれくらいいるのだろう。
いつもの如く部屋で ....
生
「どれもすべてたったひとつの生」というhorouさんの散文を読んだ。この人の書き方は、散文と詩の差が非常に少ないように僕には感じられる。その意味では僕は詩として読ませて頂いたと言ってもいいかも ....
おはようございます。【修正改訂継ぎ足し】考えてみるとネットはいくらでもそれができる利便性がありますね。ひとつのファイルひとつのお題を少しづつ増やしていってもいいんじゃないかとか思ってしまいます が ....
0.はじめに
詩人が、詩を知らない友人に詩を紹介する。さて、よくありそうなこの風景の中では、いったい何が行われているのだろうか?
まず、詩人は詩には価値があると考えているだろう。ではなぜ、 ....
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【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
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