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宮澤賢治の長詩「小岩井農場」は、「ベ」氏のあの第6交響曲に着想を得ていると批評されることが多い。作品「春と修羅」は第5交響曲、「小岩井農場」は第6交響曲だと云うのだ。
じつは、私はあまりそ ....
「あずきー、ねぇ、あずきー。」
おかあさんがわたしを呼んでいる。
わたしはいま、絵本を描いているところだから、おかあさんの用事はなにもできないことを知っているはずなのに……。
ぱた、ぱた、 ....
音楽は何をすることができるだろう。それ自体、音楽は実体をもたないのであるけれど、演奏者の演奏への手厳しい姿勢をクラシック音楽では要求される。作曲ができなくても、楽器の前では演奏者としてだけ評価される世 ....
「ついでにオレも逝ってみたァーッ!」
と言ったか言わないかは知らないが、小沢昭一が亡くなった。
もう、「明日のこころだァーッ!」は無いのだ。
考えてみれば俺なんかにはオヤジみた ....
暇だし、日曜だし、外出するのも億劫なので、趣味について書いてみようかと思う。
゛お前の趣味なんて、誰が知りたがるんだ? ゛と思ったそこのあなた。侮ってはいけない。僕にだって興味を持ってくれる第三 ....
皆さんこんばんわ。カラス田カァもとい、ファルコン・ファル男です。さて脈々と細々と書き継いできたこの散文シリーズもついに三回目とか四回目とか何かそんな感じです。初めはTAT名義で書き始めましたこのシリ ....
弁証法的唯物論と云うのがある。「階級闘争」に点いてはこれに比類する論は無い。
生半可の「唯物論」を自己の是とする者は多い。甚だしく考察不足と言わねばならない。
「人間機械論」を改めて持ち出し議論す ....
Oggi, talvolta i relazioni legati fra i poeti "on line" si sembrebbero un po' strani, ....
女子十二楽坊のはなしではない。
もちろん彼女たちもまるで天女のごとく神々しく映るのではあるが。
僕の中学時代のマドンナはピッコロを吹いていた。
紛れも無くルノアールの美少女にも似た麗しのいと ....
宝籤のしっぽの先はあいかわらずまちがいみたいにほんのわずかに白い。
まずはじめは、(はじめっていうのは、16歳という意味だけど)、愛されていないと思っていた。愛というのはとても遠くにあり ....
線路の上をただひたすらに走る毎日は、それが仕事とはいえ時につまらないものに見えてきます。
そんな時でした。あなたに出会ったのは。
午前八時三十五分、あなたは反対車線からやってきます。
マ ....
昼間、つめたい雨がすこし降っていた。音もしないでしずかに、「長く」というかんじで降ってくる雨。
母親になった友人と、これから母親になる友人と、母親になる予定のない友人とわたしとで会った。生ま ....
よしみさんは普通の女の子でしたが、勉強がきらいで遊んでばかりいました。
そしてお父さんやお母さんに叱られる度に、
「ああ、嫌だ嫌だ。どうにかして勉強しないで学校を良くする方法はないかしら。」 ....
吉田朝足氏はきのうきょう来日した帰化人ではない。
築二十七年の邸宅は、バブル高騰の直前に七千八百万円で購入した。
それでテニスコートもプールもないのか。
と、訪れた親族を次々に絶句さ ....
貿易商の吉田氏は婿養子ではない。
三十二年前に悩んだ末、帰化の際に夫人の姓を選択したのだ。
実際問題、外語表記は簡素に限る。姓のサッタラジャハンニを漢字に直
せば最低五文字を要し、それで ....
昔、秋田の実家を出て、仙台で暮らしはじめた時に、父が大切にしていたラジカセを、私にくれた。
私は、父のラジカセを、しばらく使っていたけれど、CDプレイヤーもついてなかったので、時代の流れ ....
2008年7月19日の土曜日 千葉県安房郡丸山町、現在は町村合併で南房総市となってしまったが、そこの白子地区にあるローズマリー公園での詩朗読公演「南房総ポエトリカル・アンソロジー」朗読詩人団コトバナ ....
貧困に手助けをする
格差という文字を目の前にするとき
そうして土地問題を考えると、どうしてもグレーな景色を思い描いてしまう。
世の中を支配したいという欲がある
しなければならない帰属者を
....
※ 本文章は2013年1月15日から始まりますHHM(ひひょうまつり)の作例としてcaseがでっちあげたものです。引用や作品論など「HHM要項(http://po-m.com/forum/showdo ....
南三原駅
{画像=121123133657.jpg}
絵が描けないので代わりに写真を載せているのだが、そんなに多くを載せるわけにもゆかず、文章を多く書かねばならない。 読む方には難儀なこ ....
+剥離+呼吸+孤独+写像+
1.はじめに
光冨郁也の詩は白磁のように硬くて白くて滑らかだ。硬さは、詩語の硬さでありまなざしの硬さであり何よりも孤独の硬さである。白さは、詩世界を覆う光 ....
コーヒースレッドとともに私のコーヒーライフも大きく変わりました。言葉にして書き出すことは、自分が普段何気なくしていることについて、あらためて意識して考える機会をもたらしてくれます。書き込んでくれるユ ....
安いワインに合うつまみばかりくわしい男のひとのことを好きだった。朝といっても良いくらいの深夜にいつもちがう場所でお酒を飲みながら、ぽつりとそういうことをつぶやくので一度など缶詰と大きなライターをコ ....
プロセスを無化させるためのプロセス
伊達風人とは同人誌「kader0d」(カデロート)を一緒に作った仲だ。伊達は無口な男だった。電話をしても余計なことは話さない。勢い私ばかりしゃべることに ....
実家にはいま父と母が住んでいて、いまは、黒い子犬も住んでいる。
母が名付けた、「宝籤」という意味の名前を呼ぶと、尻尾と耳をすこしふって転げてくる。それも、この二週間でずい分としっかりした。
宝 ....
小さなあまりにも小さな
小さなあまりにも小さな
ことにかまけて
昆虫針でとめられた一羽の蝶のように
僕は身動きひとつできない
僕のまわりを
すべては無声映画のように流れてゆく
....
いつもスポーツとメカニズムにはコンプレックスを持っていたと思う。
でも好きなのだ。
たとえば本当はクイーンがとかカレンカーペンターが大好きなのにあえて反骨のかたちを
繕っていたのだろう。
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もう、十一月だ。
現フォもすっかりサボッてるけど、ここんとこ畑仕事もサボってる。
十一月は関西では玉葱の植え付けシーズンです。休日の朝、買ったばかりのラパンに乗って、玉葱の苗を買いに行きました。十 ....
人は生きていく上で様々な困難にぶつかる。その最たるものは、人間との関係である。
脳裏に描いた通りの道筋を邪魔する人たち、そういった人たちに対して、敵対関係になる、
そこまではいいが、それ以上踏み込 ....
現代詩フォーラムでは「香瀬」で登録しています、caseです。
この度は「HHM(ひひょうまつり)」の開催についてご連絡さしあげます。
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相田九龍氏が主宰しておりました「批評 ....
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