鬼と云えば、赤色か青色と相場が決まっていると言うのに。
何だ、この鬼は。
汚い灰色をして…。

それに、虎の褌も穿かないで、熊の毛皮を頭からすっぽり被っているなんて。

うすのろで、間の抜 ....
屏風山のずっと奥深い所に純白の峰があった。
その「せせらぎの峰」の頂上に立てば、この世の果てまで眺められ、全てを知ることができると云う、言い伝えまでがある。
しかし、頂上はいつも、雲に隠れていて、 ....
自分は天皇に関しては中立的でありたい。
がそんな自分でも、

昨日の加藤官房長官の吐きやがったコメントには
ほんまに閉口した。

宮内庁長官はオリンピック開催に対しての陛下の憂い事 ....
○月✕日
今日も駅の伝言板には何もない

無人駅の清掃員である私は、日々をつつましく地味なものとして過ごしていた

今日も今日とて、粛々と退勤時間を迎えようとしていたのだが、そんな私のもとへ ....
久しぶりにランニングに出かけると、とても疲れた。闇の中では、僕のことなど誰も知りはしないのだが。去年の今頃も僕は同じように走っていたものだったが、夏が来て、熱帯夜が続くと、いつの間にか、誰かがそうして .... 抹茶色の外郎のような色の池の水を背景に、若葉のもみじがソメイヨシノの木陰でいくらか涼しい風に小刻みにわらっている。

おれは蟻やら小枝やらがあるくちかかりのベンチに身をもたせ、とにかく西の方までず ....
 毎年、三月末になると拙宅の「書斎開き」をします。
 南窓のある二階の書斎は、陽当たりが良くて、冬場は観葉
植物や、屋外では越冬できない植木鉢(ハイビスカスなど)
の越冬地となります。二畳半ほど ....
美術館で久しぶりに彫刻作品を見に行ってきた。オランダ人作家の大規模な展覧会だった。作品数は30点ほどではあったが、しかし、ほとんどが巨大な彫刻作品だった。作品の中心は、粘土のような感覚のするブロンズの ....  気分が優れない。まるで優れない。頭の中でどろどろの汚水がかき回されているようだ。吐きそう。なにかしら吐き出してしまいそう。
 あれのせいだ。あれしかない。あれなんだ、私はつまらないことをしでかした ....
 五月二十六日、伐採した木が跳ね、左腿を痛打した。骨折は免れたがひどい打撲に悩まされ、丸四日休んだ。その後復帰したが、膝は痛くて曲がらず、その不具合な足で、やらなければならない登山道作業や林業作業をこ .... 最近、歯の検診に行くたびに、虫歯が発見される。少し甘いものを食べ過ぎなのだなと、反省している。生活習慣が変わると、ここまで支障が出てくるものなのかと、自己管理について考え始めていた。そして、物を買いす .... ふと気づいたんだけど。
「小」て言葉は妙な働きをするよね。

ずるい、というより、小ずるい、ほうがずるい感じがするし、
馬鹿にする、というより、小馬鹿にする、ほうが馬鹿にした感じが強くする。
 ....
ビルの立ち並ぶ大きな町の貧しい裏通りに、子どもが大好きで、子どもを前にしては、得にも損にもならない夢を、細い眼をしながら語る、おじいさんが住んでいました。
一日の働きによって、暮らしぶりが左右される ....
多摩川に最近釣りに出かけた。二子玉駅から川に出るには、ショッピングモールを通り抜けなければならないので、距離を感じさせられた。釣り竿を持って、そういった華やいだ人たちの間を行くのは、浮いているので、気 .... このような記事を開いているあなたは、きっと私達の活動に賛同いただけるでしょう。
私どもは”ありとあらゆる生命の犠牲の拒絶をアクシズとして、不勉強なる非信徒の絶命のたなびきたるを見てイウトピア(世 ....
ずっと何年も同じ街に暮らしていると、思考のきっかけを失っていくというのがある。あそこにはアレがあり、そして、ここにはアレがあるというふうに、あらかじめすべてのことが予測できるからだ。時々、見知らぬ路地 .... x=日本語 , Aを任意の予測されるひとつの
日本語の文字 , y=詩心とするとき
x-A=yにおいて、晒されたAには詩心がある
のか無いのか(白か黒か、yes or noで答えよ)

 ....
紫陽花の花が秋桜に恋をしました。
いつかその純粋な想いを伝えて、
一緒になる事を夢見ておりました。
そうして紫陽花は、
その想いを、日に日に募らせて行きました。
しかし、ある時、風がささやき ....
限られた窓枠の硝子越しに、月を眺めるのが好きな道化人形。
箪笥の上に置かれっ放し。
ほこりにまみれて色褪せた笑い人形。
箪笥の上に置かれっ放し。
話し相手も居ない、随分前からのひとりぽっち。
 ....
村はずれの一本道に、その街燈は立っておりました。
北風と雪にさらされ、寂しく立っておりました。
ある青白く凍える晩に、月が雲の陰から顔を出して
「寂しいか。」と言いました。

街燈は、雪の下 ....
彼女は耳が遠く
右耳に近づいてお話をしないと
聴こえないから

僕が身を乗り出すと彼女はいつも右耳を向けて
彼女が自費出版した詩集の話をして
出版された年にあまり頓着がないのが恥ずかしいけ ....
両祖母は国後島、樺太出身である。
現在国後島は北方領土としてロシア実効支配下にあり、
樺太は正式なロシア領土である。
戦時は幼少期ということもあり、両祖母の当時の記憶は非常に断片的である。
し ....
貧乏村からちっとばかりの山深いところ。
いつの頃からか棲み始めた鬼。
棲むのも当たり前
そこは、大きな声では言えないが姥捨て山。

昼間のうちに、一人捨てると、その晩は、耳ざとければ、はっき ....
朝顔が知らないうちに、つるを出していたので、竹の添え木をつけてあげました。

その晩のことです―――

朝顔は、とっても人見知りの恥ずかしがり屋なのに、竹は、とっても明るく朗らかでした。
「 ....
「何十代も続いた家も沼の底になるのかのぅ。」
爺が、鼻水すすって呟いた。

平野(ひらの)の村は、毎年夏に氾濫するぬらくら川のせいで、田畑はびっしょり。
収穫のあがらずの貧乏村…

村長は ....
「あれからどのくらいたつの?」
「もうすぐ3年」
「ちょうどこのくらいの時期だったね」
と言って彼はガラスの外に目を移した。
人びとが川のように行き交っている。
俺もそれを眺めた。
 ....
たくさんけずったら、のこったのは腹ぺこ。咀嚼し、嚥下し、胃をふくらます。その一つひとつが、その一つひとつに奉仕をしている。

ひつようの土からでないと、なかなか生えない満足の木。そういうふうに捉え ....
 ひどいもので、昨晩午後七時過ぎに眠くなり、そのまま朝の三時頃まで眠ってしまった。読みかけの本はわずか一ページしか読まないうちに眠りの世界へと入っていったのである。当然、朝は早くなる。尿意で目覚め、時 ....  白夜はいつも寝不足になる。

 夜になっても沈まない太陽のせいだ。こんなあたしでも人類の、はしくれ。太陽の光に含まれる活動エネルギーが、自律神経を乱れさせてしまうのだろう。
「おはよう、リン ....
ふと、かわいそうでかわいそうで仕方ない時がある。誰がとかではなく、何がとかではなく、ふと、何となく漠然とそうなるのだ。小学生の時、担任だった教師がかわいそうという言葉は無責任だと言っていた。ぼくは中学 ....
散文(批評随筆小説等)
タイトル 投稿者 Point 日付
灰色の鬼[group]板谷みきょう1*21/6/27 22:08
もみじ[group]1*21/6/27 22:01
「拝察」についてナンモナイデ...2*21/6/25 20:55
無人駅で渚鳥4*21/6/25 8:39
ランニング、サザン、夜番田 121/6/22 1:02
尺八老人と漬物の恋道草次郎221/6/21 18:38
147号編集後記たま421/6/21 13:30
彫刻と日曜日番田 221/6/21 1:40
私の人生らしきもの幽霊121/6/20 20:41
緑は濃く山人5*21/6/20 5:49
リモートの毎日番田 121/6/20 1:58
「小」は侮れないSDGs221/6/19 10:50
クリスマスプレゼント[group]板谷みきょう1*21/6/16 23:06
最近多摩川で2番田 121/6/15 1:13
かつて私達は、いいえ、すべての生き物は食事を取らなかったので ...[group]竜門勇気021/6/11 12:33
最近多摩川で番田 121/6/7 1:15
(詩論)初級編:言葉の真理のチェック問題足立らどみ3*21/6/6 7:50
紫陽花と秋桜の話[group]板谷みきょう021/5/31 22:27
道化人形[group]021/5/31 22:07
街燈[group]2*21/5/30 18:37
日記wc321/5/30 14:55
ロスケTwoRiv...7*21/5/30 10:05
[group]板谷みきょう1*21/5/29 20:54
竹と朝顔[group]1*21/5/28 21:34
河童伝[group]1*21/5/28 7:36
広くて静かで誰もいないコーリャ3*21/5/27 14:59
メモ5.19道草次郎121/5/19 3:08
早朝の散歩から山人3*21/5/18 6:14
明日、世界が終わるそらの珊瑚421/4/27 12:53
メモ(たわいもないこと)道草次郎421/4/24 10:08

Home 戻る 最新へ 次へ
16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 

【散文(批評随筆小説等)】散文詩は禁止。散文詩は自由詩のカテゴリへ。
0.72sec.