・我が心 春の芽吹きを望みつつ 冬の寒さに身を凍らせる
・13時 街角で待つ 雨の日は視界煙りて 薄ぼんやりと
・残像に 去りし君の姿見て ただ涙する 秋の木漏れ日
・あなたへと ....
こんなにも狭かったのか 幼き日 年月戻して吾は佇む
真っ白なキャンバスの上に描いてた未来予想図鮮やかすぎた
この場所で始まり別れるいつも居た君は明日から共有できない
....
いつだってあなたのことを思ってる 寝ているときも起きてるときも
うにゃららと短歌の種を植え付ける煙草を買ったレシートの裏
ぽこぽこと咲いた短歌を貼り付ける過ぎ去った日のカレンダーの裏
短歌って素晴らしいかも!凄いかも♪金もかからず金になりもせず
日記帳に落とした柿の種挟み僕は昔を思い出します
*
昭和51年の春に生まれた息子を父が将軍と呼ぶ
将軍閣下御年2歳牛乳を飲まないわりにグラタンが好き
....
停電の夜はとっても不安ですあなたが消えるわけじゃないのに
そのうちに死ぬ死ぬ死ぬと言いながら図太く長く生き遅れたい
長々と駅まで長き連絡道足早に行く自己嫌悪の日
ささって居る半分だけアダプタが危険な思想が萌える予感
バイト先で悟ったんだ「物を綺麗に洗わぬ国、中国」
罪無くともツーツーツーと甲高く語らぬ友よ語るは無駄か
飛び下りて鮮血の中
そ ....
カチカチとウィンカー鳴る道端で 君につながる時を待つ夜
空は青く きっと僕は幸せだった
この想いの名を 知らなかった頃
如月や冷たき風と春の日がせめぎ合いする時の過ぎ行く
雪包む黒き小枝のその中に拳の如き蕾生きづく
日陰では寒い冬が続くけど日向に出れば春が包むよ
梅が咲き鶯歌う早春の喜びの時すぐそこに ....
凍てついた
道端に咲く
一輪の
花びら見つめ
「もう少しだよ」
君の事
迎えに行くとき
”満点”な
ボクになりたい
心躍らす
目を閉じて思い浮べる風景は 夏の川辺と冬の吹雪と
会いたくて
ただ会いたくて
夜の底
雨降るそこで
声をからして
あなたはね嘘をつくのが上手よね
ホントはみんな騙されてるフリ
『どうしても』『今日だけだから』と君は言ったね
たぶん明日もおんなじセリフ
『ごめんね』と言われることがなにより辛い
お ....
{ルビ長閑=のどか}なりあくび交じりに標的を定めてボタン押す米軍兵 (詠題「あくび」)
この街は棲み辛かろう臆病なウサギおいでよ手の鳴るほうに (詠題「臆病」)
殺意とは注射器の筒に紛れた ....
目が眩む腕が痺れる脚がつる手がかじかんで泣きそうになる
眼前に立ちはだかりし過去の影泣く泣く首をぞオーバーヘッドシュート
(国語教科書『敦盛の最期』より)
打ち崩す像が消えるまで突き ....
無理をして煙草をすつてむせてゐる不良少女の涙は?し
先輩が先輩の先輩と住む部屋の隅つこで膝抱へてゐたり
頰骨に沿つて濃い目のチーク入れアイシャドーは?、特攻少女
ラメ入 ....
魔法陣描く事なく出会いたる小悪魔に恋 ミントの香り
柔らかな色の空気が流れてる。サーキュレーターお前グッジョブ!
「この音を聞いてるとあたしほあほあと、この世の者ではない気がするの」
....
十三の 私の願い 階段の
最期の一段 豚の背となれ
散る柳 時知る柳 喰む柳
流れにそむき さまよう柳
葉の蟻や
揺れて鈴蘭 死化粧
吐闇の風に ....
安らかに 眠りと溶ける 春の殻
青二才とは 墓穴掘る君
A SPRING EMPTY BODY MELTS IN PEACEFUL SLEEP
YOU'VE ACCEPTED YOURSEL ....
いつまでも君を抱きしめキスをする 抱き崩れてもキスをしている
思春期の頃の女の子は皆 腐った生ゴミの匂いがする
授業中廊下でひとりアラベスク 群れを離れた自由と孤独
夕刻の音楽室でピルエット オレンジ色の音符転がる
白カーテン 簡素 ....
もしぼくに普通の足があったなら低くてもいい山で死にたい
もしぼくが平和な国に生きてたらなぐられたって笑っていられる
もしぼくが平和な国に生きてたらたのしい本を読んで暮らすよ
....
美しい赤ん坊のこぶしには滅びの言葉握られていた
怖い雨、怖い光を浴びまくり僕らは汚い名前をもらう
眩しくて見えない僕らの遺伝子に刻み込まれる悲しい記憶
誓い合う幼い僕たち ....
地球抱く ひきしおみちしお しをあそぶ 母なる乙女 膨らむは胎
空裂けて 朝来たる浜 歌響く 乙女の足元 積みあがる吾子
眠る午後 島は予感に慄いて 赤い花の咲く 赤い花の散る
....
鳴り響くゴングが開く俺の目は何も見てないすべてがシロだ
殴られる俺を見れないそう言った妻の祈りがリングに上がる
正義など存在しない。わき腹に喰らう一撃 あぁ、わかったよ
お前にもバー ....
あとちょっとだけ好きでいる さよならを上手にいえたご褒美として
木の船を揺らすな無邪気に邪な者ども汲めぬ柄杓を渡す
同胞よ騒ぐな天のあれもまた汲めぬ柄杓だ海は終わらぬ
天水は恵みの雨でも海水を薄める毒ぞ海のものには
手繰られて深きものども深みから湧けよ鵜 ....
太陽は誰が奪った洪水のようにまばゆい詩歌たちいづこ?
ゆうえんち、どうぶつえんにすいぞくかんみんなほろびてしまえきみとか
ぼくはもう崩れてしまう塔の上きみの手首を紫にして
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