わが春の分身とよびたき青き種子大地の暗み信じて沈む

いちめんの麦の青みのなかにいて思ひつげよとわが背押す風

上空の子燕のみが新しく街にはびこる意思なき者は
{ルビ門=かど}ごとにあふるる花を競ひ合ふ住宅街を光貫く

やはらかき茎裂けながら薔薇の芽のあたらしき肉色に生い{ルビ出=い}づ

腐りつつ笑ふ黄の花雨受けてプラスチツクの鉢膨張す

恨ま ....
木々の芽の{ルビ魚=うを}の頭のかたちして霞の谷に息ひそめゐる

この冬も人失はれ残雪の谷さやさやと木の芽張り初む

断崖に身をよぢりたる一樹あり芽のあをあをときのふを忘れず

約束てふ言 ....
うららかに風のかすめる真昼間を透きとほる茎ゆらゆら歩む

いつぱいにひろげし指にうららなる光を溜めてさよなら少年

仰向けの蛹にうららなる日射し二度の誕生ゆるされてをり

うららかな日の暮 ....
電車過ぎやがて月食はじまりぬ夜風静かにうぶ毛を揺らす

噴水も止まり後には静寂と夢なきわれの影はゆらめく

他郷での海岸にでて小鳥らにここも故郷と言ひてはばかる
いつだって心配しつつ見守って そうする内にいつしか惚れて

友情の方が壊れにくいんじゃない? 恋のリスクに臆病になり

悪い気はしないんだけど君の愛背負う勇気がまだ足りなくて

いや実はけ ....
人恋し

神居る星に

会う人は

多生の縁と

思いなすかな
鏡台を売るとき若き母うつり秋風にわが身を虐げる

怒りなる林檎投げつけ少年はジャーナリズムの正義疑ふ

叔父いつも偽善者ならむと決めつけて蒲公英踏みつけ青空仰ぐ
今君に電話したいと思ったのは酔ってるだけと言い聞かせてる


日常に戻ればきっと忘れてく淋しさを知る休日の午後


君のその「逢いたい」のうちいつだって5割以上は淋しさだろう


 ....
豚はどうなるんだ、と怒号が飛んだ連休前の特別会議


ファックスのそばに置かれた空き缶は明日誰かが捨てるのだろう


二度目の稟議書が読まれることなく机の上に放置されてる


唾つけ ....
すいみんやく飲んでもねないねないねないねむる気もないアリバイ作る

2時3時4時5時6時7時8時9時10時11時12時

不眠症 不眠症! 不眠症? ねむらないだけ やあ13時
網膜に映っていても見えていないそんなものは幾らでもある


見えなくて不安になっても本当は手放したくないものもあるから

早朝に裸眼のままで散歩する。眼鏡はどっかの鴉にあげた



 ....
春だから星を見てても暖かい一緒に見たよね僕ら青春


桜餅葉っぱを食べてもいいのかな会話の中にも散る散る桜


月笑うあなたは笑っているかしら卒業式を抱きしめる四月


水色が似合う ....
雨宿り 体拭きあい 濡らしあう



相合傘 さすも濡れるは 花蕾かな



満開の ピンクの花びら 咲き乱れ

  したたる蜜を 召し上がれよと



争 ....
虹掛かる
光る運河の
風車小屋
アムステルダムの
風が吹きにけり
葉桜の枝下に濃き影のある人気の無さよ海の寂しさ 薄墨で描いたよな枝川沿いであの横顔を思い出してる 僕と違う科に属するドラムあるいはギターの指先が何かを悟っ(軽勃起)ていたんだ


それでも廃れたデスロック歌うか成仏し損ねた哀しきロッカーの名残たち


華奢なボーカルの背中がライトで映し ....
もっと寒くなれば人類絶滅す プールの温度計こすり続ける


指先のあれが食われる雲なのだ 小さいくもはみんな私だ


君の産む愛の結晶その産声ジョンと名づけたぼくのあやまち


夜、 ....
恋圧上昇高恋圧つらい恋には涙で憐分調整。



恋肝瓶詰め塩漬け涙で味付けしょっぱい失恋ちょっぴりね。




遠恋恋々年々えーんえーん未練三年練るば ....
思ひ出の少なき恋を庇ひ庇ひ青き月夜の古き浜辺へ 四十年戦いとりしクリスチャンわが人生の武士の一分

絵教室妻よろこばすためにとぞ蜜柑の絵をば描きにかきけり

今日の日はビールを2本呑みたりき絵に勢いをつくるため
公園のすべり台の上誇らしいゲキレンジャーの変身ポーズ


暮れ泥む日に追われるよに帰りゆく子の足止める木いちごの花


憂鬱と言われるけれども私は好き窓わくを打つ甘いメロディ


ど ....
頰杖でまどろむ窓辺何もかも
    透き通ってゆく水晶夜にて


草のゆめ針の夢またむらさきの
    時のうつろい夜は傾き


果敢ないと花びら時に散るならば
    ....
春半ば存外心乾くらし不意に夜雨の音の聞こへて 春半ば今宵は雨となりにけり恋も終わりて歌うことなし 東京で20回目の夏が来る。あなたの知らぬ暑さと共に


田園の太陽はもうありません アスファルトだけ熱されてます


ふとあなたを思い出してはいつだってなごんでいます また会いましょう ....
頬つたう流れに小指吸われつつ鏡のなかの老いを見つめる



死にかけた小鳥を隠す藪はいま蕾の波に覆われており



窓たたく冬の名残りをふるわせて排水口をふさぐ髪の毛

 ....
ウクレレを二つ三つもち街角でウクレレ売りの真似などしたく 水も{ルビ狭=せ}に 現当眺め {ルビ花筏=はないかだ}

       往く時さえも ただほひろかに




わくらばに 行き逢ふ道も  ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
大地村木正成6*07/4/28 9:04
幸福の廃墟渦巻二三五207/4/27 11:04
木の芽立つ207/4/27 10:52
麗らかなきのふ207/4/27 10:42
月食村木正成5*07/4/27 8:52
友人以上恋人未満〜告白前の五七五AKINON...007/4/26 22:49
_黒い鴉007/4/26 19:36
青空村木正成5*07/4/26 11:43
ベッドに伏して歌乱亭カラス3*07/4/25 19:49
オフィスの休日たもつ1007/4/25 10:42
不眠症たいにぃぼい...307/4/24 21:25
朝の風景[group]士狼(銀)6*07/4/24 18:00
【短歌祭参加作品】僕ら青春[group]ふるる1507/4/24 17:39
裸舞歌集むむ307/4/23 21:51
短歌 虹掛かる殿様が得る207/4/23 19:05
遠の海A-293*07/4/23 12:36
うららかなる追憶橙午1*07/4/22 20:59
2007.4.21 軽音楽サークル新入生歓迎ライブにピッピ潜 ...ピッピ407/4/21 20:34
止まれ!!707/4/21 20:10
「 しょっぱい恋々。 」PULL.4*07/4/21 6:35
思い出A-295*07/4/20 1:42
四月の晴れた日生田 稔5*07/4/19 16:03
したまち生活事情31MSK3*07/4/19 12:09
水晶夜[group]石瀬琳々21*07/4/17 14:22
雨(二)A-291*07/4/16 15:38
4*07/4/15 23:54
東京の夏歌乱亭カラス1*07/4/15 14:06
冬と終わり木立 悟11*07/4/11 21:12
街角A-291*07/4/11 18:34
生滅流転朱雀6*07/4/11 11:41

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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