今さっき光ったものはなんでしょう波か小石か魚の鱗

知らぬ間に色を変えたる紫陽花の根元に落つるは誰の涙か

夢見るは遠い昔か未来の影か琥珀に眠る小さな虫よ

雨打ちてうなだれる花は鳴く犬の ....
すぐにでも
手を離せるのにベランダの
手摺に祈るは
「わたしに意味を」


空を見て
目を閉じたあと見えたのは
月明りに透けた血潮
グランドの端で滲んだ石灰にあの日の雲の面影を見る

新学期水が抜かれたプールにもやがて積もるか木の葉と思い出

鐘が鳴る吸い込まれていく先はどこ一人で帰る放課後の道



 ....
チクタクと時計の針が刻む音音もないまま積もった想い

夢を見て泣いて目覚めた{ルビ朝=あした}は遠く気づいてしまう母も老いると

竹の葉に埋もれて眠る秋の午後「もういいかい?」のこだまは遠く
 ....
 そう、確か約束したのは今日でした。あの日と同じ月は無くとも

 まっくらな夜に逆らう星たちを握りしめよ、と右手をかざす

 涼しさは不意撃ち気味に訪れて何も言わずに終わっていく夏

  ....
星島 〜タカラジマ〜




銀の帆の船は拒まぬ「可能性」ムゲンのココロ映せるものは

指で作る望遠鏡に反転のスカイオーシャンさよなら地球

広すぎる世界 ....
ぼんやりと見送る乗り遅れた電車ひと待たすことにも慣れて


柔らかいたんぼの風が撫でてゆく改札を出る冷えた二の腕


夏の田と風戯れてドミノ倒しあらわれ消える緑のライン


山の端の ....
夏の午後、ペディキュア剥がしふと思う 君のジャケット 散歩道の冬



黒い髪、寄せるシーツの波に巻く 君との絆 二人の孤独
瞼の向こうはいつも雨…だから「ひとみ」のナミダ誰にも見えない。



別れ際に用意したナミダは嘘っぽくならなくて少しホンキ。




磨りガラスにナミ ....
酔ひつきて手酌は野暮よと差し出せば宵の月揺るすすきの水面 「エナジー×ブルー」


群青がはじきかえした陽の弱み それでも翼奪える熱射

まどろみの窓に映った海岸線 打ち寄せる青い波の憂鬱

波あらく感傷拒絶せし海よ 昨日 ....
「目にはさやかに見えねども」



二の腕に日向の匂い残りおり 気付けば日暮れ夕風の立つ

秋来ぬと告げんばかりの午後六時 風鈴の音も耳に違へて

水を踏む頭上に蓮の花が咲く ....
三十一の文字では足りぬ想いなら千と連ねどなお余りあり


三十一の文字では足りぬ我が恋は億と重ねど君に届かず


三十一の文字では足りぬ恋ならば口をつぐみてただ手を伸ばさん



 ....
お見合いの場をとりもちて話題とす
梅雨の晴れ間の夏萩の色

方形のタイルに朝日照りかえり
台風去りて厨秋めく

無人駅に日ぐせとなりし雨に逢い
止むを待ちつつ夕顔に佇つ

想い出 ....
浴衣着た
 乙女の数で
  気がついた
今日は
 びわ湖の花火大会


続々と
  打ち上がる音
    聞くだけで
私カタカタ
  仕事終わらず


あの日見た
  打 ....
夕暮れに一緒に歩く帰り道 二人並んだ長い影見る

目の端に映る紅、桃に白。君が好きだと言った秋桜

棘刺さる胸の痛みを誰や知る ムクドリのように色には出難きに

外にいて見るともる灯の暖か ....
『シッコ』だってゲラゲラおもしろーい訃報を伝える手紙も増える


ロボットだから、といじめ続けていたら死んでしまって学会大騒ぎ


1m50のバーを跳び越えてそのまま自分のベンチに戻る ....
無気力な日々を過ごした助手席で明ける夜から逃げ続けていた


草むらに仔猫のように丸まったビニール袋が孤独をくるむ


光無き音の世界の悪夢なら早く醒めてと手を震わせて


口走る言 ....
夏だから?違うよいつだってすっ裸で寝ているよ阿呆だもの。



なーんかこんな日にケンカ見てるとうりうりするよね馬っ鹿じゃないの。



打ち水のお姉さ ....
 「蒼い旋律」


記憶の中から抜けて舞う譜面一枚奏でてみれは゛半音の思い出




セロを抱え閉じた目の中咲く花の絡む紫苑は夕闇の弦

放課後の音楽室でくちづけを交わ ....
「愛というハンバーガーはありますか」
マクドのバイト よわりスマイル


「君が好き」
それを言うのに
あといくつ
フィレオフィッシュを食べればいいか


あわよくばマッククルーに ....
コードぶち切りPC振り上げ窓からぶん投げいらねえ!こんなもん。



ケータイ停滞手痛い失恋FUCKIN’ぶっ壊せそんなもん!。



体温気温室温オー ....
線香花火よりもはやく落ちるナホのナミダも効かない「あいつ」は、






知らない水着の跡「誰と。」とは訊かれず裸にされる太陽の下。



シー ....
  かわいくて
おりこうさんで
    忠実で
チワワみたいな
 彼氏が欲しい


ミニチュアの
  ダックスフンドならいいが
    短い足のオトコはゴメン


かわいすぎ
 ....
今日かぎり歌わじと思う心にはなにものもなしさらさらと水 自分でもよくわからずにつなぐ言葉タイトルという鎧は要らない 奪われた約束までの昇階段 枷を片{ルビ瞳=め}に数え続ける


君の名を叫ぶ周波にふらついて砕けた硝子は星の模細工


慰めで引き剥がされた青のフェイク{ルビ鎖状=さじょう ....
紙飛行機の届く距離メールで飛ばす「さっきはごめんいいすぎた。」





ひまわりの背を追い抜いた彼を息子と呼べないもどかしい夏。



夜ごは ....
 
 
月光も揺らるや海の真ん中で無き夢となり朝日を待つか
 
 
一人では死にきれぬ故か入り来た部屋の夜虫をまずは殺して
 
 
寂しくも悲しくもないよただ、ただ暗闇がずんと来るだけ ....
悪霊に息の根を止めかけられて目覚めし夏の夢の暗さよ
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
きらきらひかる亜樹2*07/9/2 10:08
ベランダ三条307/9/1 21:51
新学期アイバ シュ...407/8/31 19:08
時計と追いかけっこ亜樹3*07/8/31 14:37
夏が終わる、と月は蝕むたにがわR607/8/31 13:34
星島 〜タカラジマ〜Rin.17*07/8/31 1:21
八月三十一日ポッケ1*07/8/30 21:28
薄らいでゆく407/8/30 17:43
「 瞼の向こうはいつも雨。 」PULL.5*07/8/29 18:34
蘆琴207/8/29 14:48
■共同作品■  エナジー×ブルー[group]Rin.11+*07/8/29 0:46
■共同作品■  秋色水晶[group]9*07/8/29 0:44
三十一の亜樹107/8/28 17:36
57P 「短歌2」よりむさこ4*07/8/27 20:00
花火大会'07北大路京介8*07/8/27 14:15
少し前の恋の歌とて7首亜樹2*07/8/27 13:32
マヨネーズ・シッコピッピ5*07/8/25 16:51
日常の中眞山小桃。207/8/25 13:31
「 阿呆なのでそれはもう阿呆なので夏はぐらぐら煮立っています ...PULL.7*07/8/25 8:34
■共同作品■ 蒼もしくは青[group]Rin.14*07/8/25 0:37
マクドの恋北大路京介9*07/8/25 0:27
「 壊夏。 」PULL.2*07/8/24 15:12
「 ナホとナミダと涙と、夏。 」2*07/8/24 14:24
わんわん犬北大路京介5*07/8/23 18:03
今日かぎり・・・生田 稔807/8/23 15:22
無題アイバ シュ...107/8/23 9:41
青い鎖Rin.12*07/8/22 9:35
「 架空の夏。 」PULL.4*07/8/22 7:43
死に至る。黒子 恭7*07/8/22 6:18
夏の夢A-291*07/8/21 23:24

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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