あなたとの すきまに落ちた 恋心 浮かばれるまで 漂っている
唄え愚者
己が小心
奮わせて
賢しき知恵より
愚直なる意志
廃線私鉄にぐるぐると包帯を巻く
自分にかぶせて同情をする、鼻をかむ
どこかに忘れたバギーを探しに行っただけです
嫁に電柱につながれています
童心に返ります
骨折して入院
息 ....
あなたとの すき間に埋めた あの夢は どこに根付いて いるのでしょうか
駅前の近鉄がいま解体中
死んだ爺と ようきたねんで
迫る夜闇
凍える街角
漂う夕霧
夢の偽火と
憐れな私
ウタウタイ
声が枯れても
ウタウタウ
意志響かせて
震わす空間
血で記す
己の言葉
其れがウタ
上っ面だけ
真似ても届かず
この心臓
....
秋の陽に 深まり行くは 海の色
何処吹く風と 翔ぶ 鳥も 泣く
降り出した季節のはじめのひとしずく 僕は知らずに踏みつける夜
おぼえてるもうわすれてる ふりだしではじめにふったさいころのめは
泣き出した君の最初の一滴を 知って知らずか{ルビ宇宙 ....
与えるか
奪い取るかの
ふたつだけ
生宿る者
全てが後者
ガイア思想
もしも地球に
生有るならば
酸性の雨
彼の涙か
憎しみの
連鎖 ....
ブランコに乗って何度も旅をしたね反抗期の君と僕とで
ジャングルジムの骨組みの向こうに君の悲しい生家が見えてる
シーソーしながら語りあった夢の驚くほどあっけない軽さ
愛 ....
乱痴気で
カッパと騒ぐ大手筋
伏見の酒とキュウリを持って
目を隠し
妖月の下
漏れる声
茶室の中は 蛇の花園
ふわふわの
綿毛でやわを
装おうも
風に焦がれる
タンポポの春
Hey! A An!
大江 Oh! Yeah!
比叡 Yeah!
御池 OK!
鞍馬 クラクラ
風の船
己の全てを
一息に
膨らみゆく様
夢と似ていて
秋晴れに
人に求めしカットソー
ふわりとかぶり雲と交わる
顔を上げる 上着の裾がふくらんで
脚から髪まで揺らす風の音
体のびて 力が抜けて 夜も更けて
彼岸の君に会いに行く 今
「今四条通りに居るし出てきいひん?昨日の喧嘩は白紙に戻して」
「なら広隆寺で泣き仏像でも拝む?」「今どこにいる?」「外語大前」
バスよりも歩きが似合うこの気持ち 天神川を静かに下れ ....
原谷は 蒼い桜も咲くのかな
来年の春 探しませんか?
黒鴉
濡れ羽艶めく
雨上がり
冷たき雫も
光にかえて
帰り道、隣で揺れる長い髪、直視できない君の横顔
何気なく体育の時間に髪の毛を、束ねた君にときめいている
癖毛なの、拗ねる君が愛しくて、天然パーマに今日もドキドキ
いつもより、少しオシ ....
ゆれている 赤いパンパン 股の下 世界はまわる うつろな音で
いつ見ても スカートの奥 一次元 をんなは子宮と泣いている
地下鉄のホームで風を浴びている
風光明媚なのはポスター
煙あげ無情に焦げるアタリメの曲線に似た情けない意志
「ザル通り越してお前はもう底の抜けた筒抜けの樽か何かだ」
鶏なんこつ ねぎま 鶏もも 豚カシラ つくね 手羽先 タレより塩で
....
{ルビ他人=ひと}の子の横顔の{ルビ瞳=め}に光あり
それは地球の輝きに似て
落ち松葉ふたつに裂いて結びしはハートの形
君の告白
満月を浴びつつ急ぐ帰り道
君が会社で眺む満月
....
花散るも 尽きぬ思いを尽きぬまま
寝る子よ眠れ 変わりに眠れ
帰り道 君は南に私は北に 二人を分かつ夕暮れに秋
ロンハーの青田典子が好きと言い笑い転げる君が愛しい
疲れてる君の様子に少し似たスーツの上着抱きしめたくなる
ネクタイを慣れぬ手つ ....
詠めへんわ
北大路橋 好きすぎて
三十一文字に まとめきれへん
遠目にも紫と見ゆるマニキュアの天満宮の光の中へ
食堂が水撒きしてて看板の「うどん」が赤で「生そば」が黒
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