人知れず投げたる石のよく飛びて湖心に落ちぬ秋ぞ明るき
娘がね
コンビニでねぇ
バイトする
気になるからね
ちょくちょく見にく
朝焼けに
みちゆく人の
影のびて
うきよ離れし
君思い出づ
静やかに辿り着きたるバス停に迎えの来しは入日のさなか
住み慣れた故郷のことを
「教えて」と言われて気づく
知らない罪を
【無駄知識】
そう決めつけて否定した
浅慮な昔悔いても遅い
故郷に刻み込まれた歴史ほど
尊 ....
コーヒーが
恋人代わり
8年目
清水焼のカップ片手に
犯罪を 君の正義は 犯罪を
無くしたいんだ 者ではなくて
恋に似た
淡く儚い
柔らかさ
春風の色
幼き記憶
受信したメールはすぐに記憶して削除の{ルビ掟=おきて} 証拠残さず
今だけは恋の歌なぞ聞きたくない
矛盾した想い重ねてしまうから
空白を見つけては檸檬の汁を垂らして遊んだ
うだるよな暑さと陽射しに匂いと香りが溶け込んでいく
浮かび上がる無数の回答には目もくれないでいて僕等
手のひらをお互いに舐め合って沢 ....
東京と京都の距離は遠くない
西陣織りの帯でつないで
与え合うものは痛みと欲の痕。左手どうし繋がれていた
口付けて錆びつくほどに探るのは求め合うたび変わる鍵穴
枷を引く。ひとつのふりをしたほうが
軽くなるなら脱げるうすぎ ....
月のぼれ
餅つきうさぎと
コオロギの 音い色もとどく
こころよい風
まだ青い
初秋の紅葉
色香なく
高雄で喚く
Redチェンソー
烏羽玉の
夜鳴き響(トヨ)む
鈴虫や
飽くまで止むな
沈く我をば
向き合うと泣いてしまいそうだったからポストにそっと入れた手紙に
「サヨナラ。」と書いてあなたとふったルビ 差出人は書かないままで
消しゴムのようになれたらいいねって ....
あんああああくびするより空に手を布団パンパンあたたかな風
どれを着てどれを仕舞おう→ほとんどが新品のより着慣れたものに
この風景をあなたと歩いて部屋に帰るまで疲れるくらいに
どこまで ....
冷たくも汗ばむ君の手を握り肩までおろした黒髪をかぐ
君生まる海の向こうの北国の暖炉の家の生活想う
二人して君の故郷を訪れて君のすべてを感じてみたい
すきやねん
この一言が いえんくて
今夜もあの子 と夢であう
携帯を 銃と構え キーを打つ
殺し文句を 今夜、送信
別れ際 凍る言葉に浮かぶ舟 たゆたいもせず 流されもせず
人の波 何に安心しているの 流される事 雑踏の静寂
薄笑い 薄い氷のその下に 黒い魚の影がちらつく
移り往く 山のもみじの日 ....
彼方より
金木犀の
甘い香
秋風抜ける
午下がりかも
宵濡れて 秋月想い鳴く虫の 声ぞ密かに 雲を見あげる
笑うとき「にゃん」と音がするでも君は
ビーグルに似たつぶらな瞳
ネイルサロン行ってきたのと手を返し
ピンクノピックで僕を奏でる
蕾つく ききょうの花 茶巾寿司
妖精達の晩餐会に
寝る前に
S.O.Sを
キャッチした
京阪ならば
まだ走ってる
『さよなら』
その一言に全て込める。
それだけで、ほら。
思いは届く。
河原町落としたコインを追ううちに逆巻かれてた日曜の波
白線のバリア破って日常が隣で呼吸してる烏丸
かつら、カツラ、桂。わだちの枝に今日も葉が行き交うひとの数だけ茂る
文字盤の ....
魔性より上の一手で栓をする
豹柄手錠似合う黒蝶
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