誰かに愛された思い出だけが去来して秋
人を愛した記憶だけが吹き抜けて青空遠し
ペンギンの求愛よりも美しく 季節はずれの半そでの君
マフラーの巻き方すこし横着で 君の名を呼ぶ朝のただいま
ヘンな角度の頬づえで秋の夜の作戦会議 恋をしている
....
凹か凸 サ道マ道の選択肢
ばりばりリバも バイ倍たのし
フランス語 じゃないのにね 幼き日
ハロー!・ウィーン 謎だったんだ
もし仮におれがカボチャになったらどうする?煮物か天ぷら?だよね同感。
平安に
三十一文字の 蒼宇宙
君とつながる 回路をさがす
ダンスして日頃の憂い忘れ去り陰に隠した女に戻る
戦なき国もて戦を成す。君の正義は負、吾の正義は痴
無言というものの重力や光、遠き国でプラセンタ咲く
赤子たれ、雄はみな。精液は母乳に、諍いは吾の耳裏に
化粧をしない日。清貧を嫌うが東 ....
爪痕がなんだというのだ 紅い染みがなんだというのだ 滅びゆく我
我を手厚く葬られたし 国道に擦りつけらるる畜生なれど
愛されたし 海の寝床をうしなって引き離さるる二日目の親子
....
交差点 黄色信号 傘持たぬ二人に細い秋雨の降る
自己判断でゆけと告げている点滅の赤その向こう側
助手席で君の視線の動きにさえ見惚れてしまう我は盲目
怖いと言いながら本当は何も恐れてい ....
初回だけフリータイム 500円
ホストお茶出す 良いお手前で
不細工で醜いだけの天使なら堕天使じゃない あたしも泣かない
珈琲の湯気ひゅうひゅうと茶化す影跳んでしまえばいい 冬は来る
目に見えるものがいいぬくもり ....
その春は{ルビ野上=のあげ}の浜も光満ち風の最中に君はわらひぬ
黒水晶
白の矮躯(ワイク)に
定まりて
「覚悟」と「誠意」
双眸示す
奥底の
凍える瞳
過去の霜
掌触れて
移す体温
意味と意義
見出だせず心
細動す
....
手作りの食器に宿る魂が買いたい人の心を掴む
成長期
パパには内緒
濡れる影
闇を照らさず
猥虐に啼く
子は減りて 少子化の世と 云ふけれど
子どものやうな 大人ばかりで
背を向けてカーブを曲がるその音の悲鳴の如きを聞く深夜二時
どうせならノンブレーキではねとばすほど盛大に私を振って
ドゥカティの鼓動のような音・排気ガス・タイヤ痕でも愛しく見 ....
上昇だ
もっと高くへ登りましょう
君と二人どこまでもいける
殺したい
ああもうあいつ殺したい
殺すしかない殺すしかない
悲しいな
涙を何でぬぐえましょう
暴力反対戦争反対
....
「天国と地獄」なんて振り幅の広い恋にあこがれて咲く
片すみで温めすぎた恋心冷たい指先ひらいてにぎって
「今日きみを思った時間10000秒」なんて数値化できない愛しい
君の ....
初夏〜秋
初夏よりも光る男が耳に触れそっと私のピアスで遊ぶ
瑞々し背中に並ぶ脊椎を一つ一つ数えて眠る
マスカラをしない瞳が好きだというそれは誰の瞳の話?
背中から ....
「具体的な症状をおしえてくれますか?」 「彼があたしを苗字で呼ぶの」
腕枕ナチュラル導入委員会 寝返り30回 もう朝だし
振り向かせたいから 『か ....
白猫を倒しつ腹に顔うずめ息をかけしが足蹴にあひぬ
左目を飛ぶ小さな蝶は、私を影だと呼んだ。光は誰か。
漂いを続ける街灯の欠片は、いつもの空にただ沈んでる。
波打つのは私の足か ....
夜明駅過ぐればじきに夜明ダム鏡のごとき水面眺めつ日田を去りけり
しろい指と遊ぶ君のさらさらとした前髪に惚れた
届かぬと 知りて歌うも 痴れた事 取るに足らぬを 嘆けど虚し
罪と罰 好きの埋むるを 月もせず 頬の温けさ 指に残れり
綱渡る 道化持ちたる 傘ならば 雨の降る震 君の笑うか
君が為 ....
逃れんと 緩しを乞うに 兵の 踏み越ゆ骸 想うが如し
時として 矢刺しき人ぞ 道と化す 踊り疲れて 樹下に眠らん
標には 知らぬと刻め 墓の道 幾度契れど 糸も容易く
夢現 街灯のみ ....
必要か?
共感、理解
賛嘆の雨
夢を診る民
医師の真似事
(気に留める価値もない)
サーチライト君のまなざし射抜かれて
私の愛も浮かび来る海
夜海の波うち際に刻まれる
星のなまえを覚えてねむる
永遠の星を探してしずむ船
嵐の海に記憶も ....
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