{引用=美しい涙に沿って目をさがす
by oldsoup『内部ナイーブ』}
方舟は沈んだきみのゆびも絵も僕のなみだもノアの見る夢
....
曇る窓、雪、陰る月、つたう指、キス、キス、何かの足音が恐い
クレヨンの白で塗り絵を塗りつぶしひっくり返してどこにゆけるの
落下する教室で身を寄せあってたった二匹の兎だったね
透明なプ ....
イブの夜に彼女にあげたキスマーク 不埒なサンタクロースは俺だ
クリスマスケーキを食べたその直後キスして聞いた「ねえ、甘いでしょ?」
{引用=
ちなみにクリスマス前の五七五はこちら(昨 ....
さぁ、主観デラシネにして海の絵にキリンの首をくわえてみせて
花の名をたった無数の花の名を思い出せづに死ぬものがたり
目を閉じて夢のほとりに佇んだきみの両手に紫を置く
....
いつだって、囁く愛とは反比例。きみからの電話、「好きだよ」の言葉。
起きてると、たまに気付いて後ろから抱きしめてくれた。温かかった。
キスマーク。見えないとこに残す事さえ、きみの許しはでな ....
黒と赤まとって白いこんにちは 音は存在してるとゆうの?
高低の激しいおんがくだだっだだっぴろいのはらに吹きぬけて冬
階段を転げ落ちれば痛いけどマンホールはどこまでも暗い
....
{引用=(鍵盤が駆け上がる夜、/ガラス片、/鉄塔/に続く紅の、足跡、//)}
裏側はどうなってるかわかりません そんな理由じゃ嫌わぬ 月よ
差しだすとき、グラスの中身は原液です。 ....
風のかがやきとセピアを追いかけるようにくるるるらせんを描く
あっ銀杏仲良く囁きあってるねあれは秋の置き土産なの
後にも元にも戻れない路上のニュースペイパーサクサク言って
....
イブの夜に赤い炎をイメージし生きていることラッキーと思ふ
日雇いに登録したけど魔がさして買い物し過ぎて地獄に堕ちる
日雇いで働くことを志す今日の思いも明日は消えるか
沈んでるいつかの冬の奥底に
春知らぬまま消えた季節よ
向日葵の鮮やかさほどの白さかな
恋を重ねし色も重ねし
大胆に時には装う花もあり
見渡せば冬の枯野原
霜焼けの愛する人の手を ....
廃校の焼却炉にある入口に「大人禁止」と落書きしてみる
前足を失くしたぎこちない夜と散歩しているひとりきりの部屋
ループする16系統降りられずブザーのありかを君はしってる
....
サラエボの母と娘が笑い合う姿にもまた戦火の名残
黄昏が
あなたの街だけ照らす様
闇の下噛む、下唇よ
日雇いで働こうかと思ってもすぐには取れぬ怠惰のしるし
庇護の中から無知のまま歩きだす
不安を抱き信じる道へ
愛ひとつ
この身に余る温もりが
家を離るる支えとならむ
「孝行したか」と問われても
不孝ばかりを思い ....
ひもじさで己の足を喰ふ蛸を真似て己の爪を食む夜
霊長類以外は死なねばできません死んださかなの目といふものは
二枚貝裏と表は同じ顔見習いなさひ二枚舌の君
一〇五円で買える二匹の命かな二 ....
現代詩フォーラムは{ルビ試薬=クスリ} 日本語を知ってしまった僕らのための
明日からは飼い犬として生きていく これも決して容易くはない
あん時ね、蚊に刺 ....
禁色の恋醒めやらぬ夕べにはピアノ奏でつ思ひを凝らす
口見ればフェラして欲しくなりにけり冬の日暮れのよく似たひとの
鈍色の唱の季節をかきまぜて微笑み交わす龍とけだもの
視が視から離れるたびに近くなるけだものは視る光のみなもと
おまえには自身を射抜く弓がある行方知れない弦のけだもの ....
獣切り
草の根裂いて
地下茎割り
鱗茎剥いで
鍋にぶちこむ
梅雨明けの
夜空に開く{ルビ紫陽花=あじさい}は
ひと間に消える
夏の夢かな
女一人二十過ぐれば寂しくもありケーキに増えるロウソクの数
父親が母と婚約した年にとうとう追いつく二十二の冬
{ルビ後=ご}にまわり我の影、という君がいて 君に見えざる影 我にあり
『君がため』 粘土で出来た{ルビ人形=ひとがた}は受け入れがたき奇形児となる
夕焼けに踏みだす我 ....
「大丈夫。」
そう言ったのは君のためだと、そう自分に言い聞かせた。
「大丈夫。」
返す言葉はこれ以外に無いというほど繰り返した。
「大丈夫。」
表情筋を酷使して営業ス ....
冷たい温度で滑り込む。pianoの音で涙する。
這う指の、意味を形を、記憶する。
言葉鳴り、零れ落ちれば、悲しい哀しい、凍る瞬間。
泣く事と、自傷だけで、生き抜ける?
恍惚に身を任せれ ....
絶え間なく注ぐ雨には『HOWEVER(どのように)』「愛」という名をつけたのだろう
千本のナイフが胸に突き刺さり『愛』を流して崩れるカラダ
忘れたくないこの愛よ思い出よ二度と目覚めぬ様に凍 ....
夜は更けり
桃の甘きに
酔わされて
涙溢るる
みつきの空よ
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