じっとしてそとくちづける桃色の
耳たぶに来る忍び足の春
いきおいで踏んでしまえば近づける
春も黄色の君がソックスも
風は吹く髪に小枝にからまって
うぐ ....
今夜だけ君のためだけ降るだらう藤山寛美座大流星群
とりあえずどんな顔だか知りたくて鳩撃つための豆鉄砲造る
爪立ちて吾に接吻す百五拾糎は嘘だつたんだねまりちやん
やはらかな舌に受けた ....
無造作に枯れ花捨てる気安さで 我も誰かを傷つけ来たり
マニキュアの光は鈍く武器にすらならぬ女の小道具として
雲隠れしたのはわたし 月もまた夕雲の陰泣いているだろう
愛こそが熱の媒体 ....
赤信号を誰も見つめなくなったね みな親指にだまされてるね
液体が揺れて、右往左往している、栓の在り処は知って/いる、け/ど、//
『……言動は意味不明で取り調べは難航〜』 羨望でニ ....
カチコチの雪見だいふくに寝そべれば月が星がと夜が袖引く
工場長 小さな頃に書いた夢「はあとのピノをいっぱいつくる」
「北極に帰りたいの?」と「しろくま」のフルーツに ....
灰皿につもる吸殻 砂時計よりも確かに時を刻んで
思春期は置いてけぼりで悼みすらなく見上げいる二十歳の空よ
夕焼けに溶かされてしまえ 毎日をつくる形のあるものすべて
くすぶってむしばん ....
二行目の感情をうたうドレミファソラシドの次のこわれやすいおと
マイブームは立ち入り禁止のこの庭で溺れるための井戸を掘ること
思い出はぜんぶさくらのいい匂い/スロウ/な/シャ ....
きみからの
返事 「どしたー」
それだけで
幸せ満腹
恋じゃないってば
吾の中に沈んだ言葉掘り返す道具を空に忘れてきたり
一人でもよし我が言葉狂うほど愛する人と出会ってみたく
稚なさを勢いで継ぐ時期は過ぎ底をさぐれど我見つからず
雪降らぬあたたかき冬 成 ....
{引用=クラクション、に、囲まれている。耳が痛い。}
スクランブル交差点の真ん中でシマウマが何度も轢死している。
深海から光を捜す。眼は閉じた。
体中の臓器が潰れていく。 ....
青色を知らない子供になんと言お?海の色はと聞かれたときに
結局はさかなの名だと君は言うアイという音コイという音
朱鷺色に染まった爪に憧れる10年経っても子どもは子ども
{ ....
冤罪で
しょっぴかれたく ありません
男子専用車両をつくれ
夕焼けの色 頬に下さい
過熱する愛を雪で形造るその身焦がして融けてゆく君
絡み合う糸は指で解けなくて もがけばさらに絡まってゆく
巻き髪を指で遊びくちづける君のおもちゃにな ....
風邪襲い壊れてしまうこの仕組み、いつも初めは母の幻聴
羊水を泳いでいるよう熱に酔い、あ、あ、あ、あなたの声が聞きたい
午後の日に熱は素敵と侵食し、おっぱいが少し冷たいと知る
よ ....
連絡を
待ちつづけては
せぬ気持ち
ゆるりと分かる
一ヶ月目
気持ちとは揺れて動いて変わるもの変わらぬものはただ君が好き
「あの海は何色ですか」
「鉛色」
「かもめの羽のような色です」
「あの空は何色ですか」
「真珠色」
「冷たい霧を重ねた色です」
真っ青なダッフルコートは私より目立っていないか不安なのです
何一つ自分が見つけられなくてグリーンスリーヴス変えぬ着メロ
みんなとは違う私を見せたくて ....
しらしらと騒ぎつづける常夜灯。白ちゃけた腕と、シーツと、骨と。
言葉なく羊の群か葬列か 食堂へ並ぶ人々の背中
膏薬を塗りたくっても痛いまま白いカルテと暦を散らす
....
新雪に
軽くステップ
大人気ない?
空を仰いで
ついでに食べよ!
雪が降る
「きれい」と感じる
心が戻る
君を許せて
自分も愛せて
白銀は
明日も示さず
語らな ....
like(好き)とlove(愛)全てはLから始まると笑っていう君はliar(嘘つき)
人知れず二人は惹かれ求め合い{ルビ永遠=とわ}の誓いは鏡の中に
彼女とは正反対の愛だから チャ ....
天を問う声に季節はすみついて羽はだいだい地を駆けめぐる
おのが目に降り積むものを焼き払え隔たり持たぬ点灯のため
くらやみにうごめくものを虫と呼ぶひかり求めて ....
クレーン車のフック空荷で巻き上げられ冬の日暮れの月に届きぬ
{引用=
夜
}
水底で送受信を繰り返すようなあなたのさびしさが好き
水道水注いだグラスを一度きり鳴らして僕らは夜へと、流れて
満月の灼熱のようなかなしみに入水してゆ ....
酔っ払いは電柱をゴミ以下だと思ってるからあのような愚態が晒せるのです
JUDY AND MARYのマリーとグルになりジュディーを倒す旅に出かける
いじめっ子も学がなくては、「じ…侍り」 ....
天井のすぐそばで寝る北枕下の男が南なるゆえ
すれ違う キミにあげれぬ チョコレート
冷蔵庫の中 ひとり冷えつつ
チョコレート ほろ苦き想い 抱きつつ
戻れぬ想いで 自分の口にす
あたたかな あなたの笑顔で ....
冬型の気圧配置を見てるよう、穏やかに君、強かったりする
拝啓と綴る手紙の確かさが、チョコレイトより君らしくある
この空と夜が導く{ルビ静寂=しじま}さえ盗めば春と予告状だす
焼酎に水 ....
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す発情都市への宣戦布告
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放す蜂の巣になる君が好きでした
マシンガンにチョコレート詰めてぶっ放すたやすく好きとかいうなばかもの
....
靴箱に ぬか喜びのチョコレイト
同じ苗字のモテるヤツ宛て
この時期は
ダジャレみたいで嫌になる
「千代子」という名 隠す如月
チョコレート一生貰えない手相
生命線は やたらと長い
....
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