失ったひとつを補充する夢をみつつめでおうめでおうめでる
はし3ぜんぶんのりょうだと2どながす あかがでるまでつづけるあそび
8ぎがが小さく感じられるまで変わらぬ愛を誓いますかね
....
さまざまなことが一度に起きるこの一つの点は世界と呼ばれる
一粒の宇宙の果てから打ち寄せる心音、いのちが(((エコーしている)))
群れを捨て刺激の弱い新鮮な雨を踊り食いするサカナ
ビー玉の敷き詰められた砂浜の津波の向こうは雲の平原
....
禁断の果実を膝に、本を手に 赤い少女の白い微笑み
切った髪 床にのびて あくびする 晒した首筋 歌う襟足
蠢動す 巣穴みっけた 雌百足 蓄膿症の 副鼻腔内
お元気?と聞き覚えない声がする電話の向こう詐欺師の匂い
何歳になろうと夢は美しいあの世この世の間で揺れる
台風が接近中と告げる声眺める空に恋文飛ばす
退屈な授業に背中向けたまま遥か彼 ....
つけたゆびのあとはうすあお桃いろはなほの不在をつらぬき通し
おだやかな寝息はうみをつれもどしくち元にふるいはなをかざる
つぼみさへかたく締まつてゆめを見る足音とほくはるは逃 ....
誰をみて誰にふれても かまわないけど ぼくのことは 違う目でみて
船をたたむ)海岸からは海岸が見えなくてこれでは砂漠と同じです(海岸もたたむ
抜けそうな八重歯の揺れが開閉器 奇跡と破滅を行ったり来たり
(忘れたい)脳裏に散らかる消しかすはしろくて ....
尼さんの 短い髪の 香を放ち 松葉も命 欲情の春
羽根休む 鳥に石ころ 投げつけて
飛び立たせては 少し笑う
あたたかな春の日差しの雨上がり傘はやさしい涙を流す
誰もこの桜が見える道行けば 歩けばいない 道を疲れて
コスモスの 何色の地下鉄の色 削りこむ落書きに壁もなく
抱き合ってもちっともあったかくはないのあなたはひどい末端冷え症
ずるいよ あいつの好きそうな控え目なくちびる震わすあの子 ずるいよ
わらっちゃう きみが休みの水曜日 だあれも来ない ....
(発酵したい、)ね ふたり。肌はふやけて溶け出して やさしくこわれてゆくからだ
蜂の巣に成り変わってく脳みそがしとしとばらまく蜜と毒針
ぼくたちは目蓋に守られ息をする微弱いいのち せっくす ....
ハルノカゼ 日なたまみれの ボクノヘヤ コノヘヤスキヨ ト云ウ 君が好き
スカートの裾から伸びる白い脚 どんな脚でも眺めてしまう
わたしたちは時間をうまくやり繰りして乳清だらけのヨーグルトになる
触感がどうだとうではないのです(生き物なのね)あたたかい罠
皮膚擦れて 二階の角部屋は朝日に焼かれ まな板の上で震える枕
....
「空色のワゴンに乗ろう、あぜ道の綿毛を雲に届けるために」
三月の花の隙間に朧月 明日雨が降ればいいのに
まだなにもしらない19(じゅうく)知ることのあまさといたみを覚えた20(はたち)
1時間毎朝欠かさぬジョギングはステキなあの娘を縛り付けてる
今どこでそう思ったの?「愛してる」楽に ....
一輪の しおれた花を 握りしめ もう訪れない 春を思う
確かに僕らは家族でした 証明してくれる 絆はもう無く
時が止まったこの家に 戻れない家族の形を夢見ている
....
故郷に森があるならそれでいい海の樹海の小さな街だ
人形の折れた手首を持ったまま母の帰りを一人待ってた
説明しようとして絶命してしまった僕のレジュメが空へと
深夜、ヒツジが僕を数えている、可愛そうにまだ眠れないのだ
....
嫌いだよ同じくらいに好きなんだ 伝え方が分からないけど
眠たげに まどろむキミのはねた前髪 陽だまりにゆれ キラキラ光る
ありがとねの声が耳からはなれない さよならもう わすれるね
一日の終わりもなんだか楽しいね こんなにひとがいてくれるから
エナメルの ミニスカートから 這い出した 蛇のタトゥーの 餌になりたい
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