硝子瓶つかんだ手首鳴りひびき緑に映る偽りを燃す
月の角おのれを穿つかがやきのなんという蒼なんという蒼
からだから離れる痛み目の痛み光とまらぬ光す ....
朝が来た また一日の始まりだ 洗面所でため息をつく
自転車が単なる手段になってから どのくらい時が流れただろう
携帯を見つめてるとき 見てるのは画面の奥に隠れた虚無感
....
夜が明けて妻も目覚めて二人してこれからのこと話し合いけり
コーヒーを沸かせて飲みつ春の日の妻の休日過ぎてゆくなり
光さす朝の机に聖書読み部屋にみち満つベートーベン
愛する妻は仕事に出一人聴く交響曲第四番
泣いていることに気づいてほしかった 高い背中がやさしく揺らぐ
いつも無表情の君をゆるませる春の気配に嫉妬している
そのときがきたらやさしくころしてね 桜のにおいをまとうひとよ
....
目を開けた
まま眠ってる
アパートの
水槽の部屋
見知らぬ魚
いきがいの はきちがいで いきちがいになり きちがいになる
何時誰に教へられしか唇に指充て君の哭くメゾピアノ
半袖のブラウスなれば春の夜のをんなの二の腕仄白く見ゆ
らあめんは泣きながらでも食えるのね
「京風らあめんあかさ ....
チューリップ チューリップ チューリップ
人差し指で 人差し指で 人差し指で
かき回し かき回し ....
歴史より未来想像する学者異次元にある預言の泉
葉桜の影が濃くなる初夏の午後涙がホロリポロリと連なる
夢よりも現実に目を向けながら剥がせない癖今ものさばる
透明な硝子は心映し出す過去も ....
ぷくぷくの苺のほっぺにkissをして この幸せを丸呑みしたい
『愛しい』を「キミ」と出会って知りました マシュマロの手を握ったあの日
この辺で
消えたはずなの
テレパシー
直接言えば
いいことだけど
ツクトリの闇に吸われししろいきの下でいきづくツクテの香り
虫食うよ、ちっと笑ってくりゃりゃんせ カミキリムシのアゴのじりゃりゃり
童貞の保存法なら教えます ハンパ・ムジカク・ブザマ ....
深海の
砂一粒が
目を閉じて
魚の夢を
透明にする
思い出の
ダイアモンドは
あなたです
忘れるために
わざとなくした
帰路暮れて揺れる電車は音穿つ(で、あったなら)(で、なかったら)
ミルクティー恋人たちがこぼすから空は蕩けて星空になる
夕焼けの残滓に向かう農夫いて暗き川原に燃やす唄声
....
白い肌 キスした小鳥 鳴いている ここに居ると 横顔の君に
本を取る 左薬指に光る指輪 君は別の人のもの
うわべだけの話じゃ 近付かない距離 僕と君は 店員と客
....
口移し 卵の黄身を 順番に 我慢しきれず 君がつぶした
幸せなうそを心にさしこんでこれで明日も頑張れと言うの
絶対にうそにしなくちゃやってけない あいつのことが好きだったなんて
吐きだしたゲロの酸味を昨晩の嘘の尻尾の味だと思って ....
一枚に
切りはなされた
僕たちは
その中でさえ
変化していく
不意打ちは
やめてください
私まだ
守りの魔法
持ってないです
この町は
砂漠に飲まれ
閉ざされた
衛星からも
とどかない場所
{引用=
8センチ隣でただしく眠ってる、きみに呟く「死のうか」なんて。
どうしても受話器ごしでは無理なのね いっしょに歌う、そんなことすら
この夜のふかいとこにきみがいて ....
さよならは
もういいません
これからは
バレエを習って
ターンしてます
春休み
きみをみつけて
魚釣り
偶然はもう
運命じゃない?
手のひらに
私だけいて
胸からは
鼓動と孤独
探したいのは
友達の 第三の目を 覚ますため むなぐらつかみ 頭突きの連打
眠れずに メェメェ羊 待っている 合図を送るよ 午前零時
三日月の 先に座って 街を見る ひつじと遊ぶ 午前二時半
気が付けば 朝日の光に 目が覚める さよなら言えず 午前 ....
もし僕が
感染したら
きみたちは
ちゃんと僕から
離れて逃げて
一定の
ノイズとリズム
それはまだ
頭の中で
声にできない
206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.55sec.