SEXはやりたいときはしたいけどしたくないときやりたくもない
ささやきが文字の痛みを取り去ると言葉は胸に目に突き刺さる
燃やしてもいいかおまえに尋ねてもおまえは黙る布の目をして
欠けながらまぶたに沈む光より ....
エメラルドグリーンの夜なまぬるい風がふたりを近付けている
陽炎を蝉が叫んで揺らめかす 入道雲が乗せてきた夏
わわわわと とおく、ちかくで鳴くかえる まっくらやみでわたしいまどこ
....
君はまだ
憶えているかあの夏を
八年前の
ワールドカップ
コスモスといえば秋風を思うだろう?初夏には咲いて揺れ始めている
ワスレグサ忘れていたい思い出があること思い出させないでよ
昨日見た四つ葉は今日はもう虫に喰われてとうに虫のものでした
....
終電で帰る火宅の隙間より待ちわびて出る黒い妖精
間男を入れた女の赤いもの浴びて染まらぬ沼の紫陽花
梅雨に濡れ流れる涙 流れない未練の澱と手に染めた罪
とうさんに教えてもらった花たちを遠くの町でさがしています
その場所は唇に似るやわらかく あるいは水を含んで 深く
そこは駄目と言うなら理由を次から選べ 1)気持ちいいから 2)怖いから
組み敷いて舌を真下に這わせゆく 同心円か ....
やわらかな寝息の燈る喉元に 肌近づけて我が息舫う
臍の緒のかすかな匂いと乾く色 掌のうえで吹き飛びそうな
汗ばんだ額に張り付く細い毛は 彼が残した最期の祝福
受話器を先に置けなかった 三年前
今では先に切りたくて焦燥
ツーツーツー ただの電子信号が
あなたの鼓動に思えていました
手を繋ぎ 温度を感じてふと訪ねる
ねえねこ ....
戸を閉めろ
おばけが来るぞ
今夜また
酒をのまねば
おばけが来るぞ
ワンピース風をあつめて帆にしたら海は海原、海賊日和
高速の防音壁にへばり付く夾竹桃は耐えて咲く花
しにたくて
ただしにたくてこのよから
きえさりたいが
ゆうきもなくて
蝶じゃなく人に生まれたつまらなさ花の誠が分からないから
{引用=
シロナガスクジラの背中にのっかって幸せだった波に夢みる
(さみしくて、さみしくて、ずっとさみしくて、しあわせすぎて、死にたかった)
....
金と銀
龍と桂馬をイカれても
喉笛に骨
咀嚼してみな
群青の夕暮れ削る三日月を吊るし支える宵の明星
あのひとの
ギターをはじく手の速さ
見ているだけで
悲しくなる
雨がふる 傘はないから 濡れている まつげの雫 ぼんやり光る
ネタが飛び
散々だった
弟と
南海電車
今宮えびす
ただのKYそんなヤツだと思ってたキミのメールがいとおしい朝
ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で
衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ
気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
....
弔いの卒塔婆に似てるタチアオイ梵字の様に花が連なる
六月はあれの締め切りあったから梅雨は未だに大作の季節
引きこもり騎士のサーガを書いていた騎士の修行は諸国遍歴
オークにも女王様はいるのかなきっと見つけるきっと見つける
砕け散るはやぶさの下ひとすじの軌跡をえがきカプセル還る
肩書きは「青い新宿回遊魚」まだあのひとはいますかここに
膝を抱き「東京事変」聴いていた人恋しくてベゴニアを買う
束縛を嫌いみずから糸切れば動けなくな ....
緑一色
一気通貫
....
6月の空がジョウロを傾けた小鈴フルフル優しい水遣り
一語訂正しました。 優し → 優しい
看護婦に
なるならそうか
達者でな
医者を選べよ
金になるから
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