蝉時雨、妊婦の私は耐え切れず、旦那残して実家に帰った。
辛い時
苦しがるのも
癪だから
ギャグで茶化して
死地に赴く
もう一枚、もう一枚と 剥いでいく 辿り着けないことを知りつつ
ずるずるの皮膚を引きずりゆく炎天 砂で身体を洗われるよう
金髪のショートヘアーのきみを見て今年も夏の訪れ想う
ひらいたり閉じたりしてるきみの目に澄んでる青い亡霊がいる
「失った夕焼け」「再生不可能な夏」朝からネガティヴ連想ゲーム
....
初夏の陽に
汗ばむ君を
力ずく
征服したい
女にしたい
雑貨屋は5階建てなり【NEW OPEN】同じ顔せるポスター続く
「地図にない碧の国へ・・・」おすすめの棚に陳列されたるコロン
「20代女性 なかでもOLさんターゲット」とは ....
ひとりでは
無理があるよと
笑いつつ
俺にケアルを
かけたあの人
イーゼルに落とした真夏 果たされぬゆえにかがやく約束がある
変わらないものはないから今きみとゆっくり海をなぞる江ノ電
きみがいのるかたわらの空はてしなく果てをいだいてにじむ夕映 ....
delete
「ねえ、なにか言えばどうなの」数式で埋まったルーズリーフ撒く君
解がない そういうことにしておこうA4いっぱいぶんの命題
立ち止まるためには磨かれすぎている廊下で今 ....
夕朱に染まれば蝉の声もなし夕立溜まる高架下過ぐ
かなかなといふのだらうか蝉のこと知らぬわたしの胸の違和感
秋は来ぬらし どこからか吹く風に乗るリコーダーの海歌さびし
忘れられた午後の街、強烈な太陽は、カミもヒトミも影さえも、黒いものはすべてブリーチする。
海よりも空よりも青い夜を泳ぐ 果てたからだは一つによじれて
晴天のすみわたるほど影は濃く 向き合いながらも表情(かお)わからずに
晴天に雨を呼ぶこえ 薄暗い部屋で待つ指磨いた首筋
晴天を裏切るような白い肌 夕暮れどきには空より染まる
なきながら翼広げる影のあり雲間にもえる鳥のまぼろし
胸破り飛ぼうとするか呼子鳥光を背負いこだま待つ空
その薔薇を朱に染め抜いてわが小鳥囀る歌よ棘も忘れて
夏至の夜火を飼い ....
誰かが救われる喜びに勝る自分のお金が減る悲しみを十円で買う
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259391
シャワー前の、レモンな君に感じた。僕のリトマスは赤色。
妻が出勤してさびしく聖句を開けばカインとアベルのことが出ていた
聖書の助言に感謝してエホバの愛の証拠と見るようにと
今日一日聖書を読みて過ごそうと心に決める朝のしじまに
思い出の
ベスト盤まで売り払い
家賃に替えて
明日を目指した
ひとつぶずつじぶんとおんなじ空間に砂利をつめたら動くだろうか
もししろい砂利が鍵ならぼくなどは鍵穴だらけのにんげんなのだ
陽が照って砂利のぼくらがわらうとき奥 ....
夜眠ってても、蝉時雨が消えない。七日たてば、おさまるのだろうか。
不思議だね
目を閉じないと
見えぬもの
蛍光灯の
残光と、 あと
何もかも
嫌になったらアクセルを
踏んで崖から
飛べばいいだけ
あの時代わざわざ蝗食べていた食育だったな先生の弁当
駄菓子屋の婆さんの眼光ってた都会の子供田舎の子供
若い叔母横座りした白い脛生脚だなんて後知恵だけど
叔母さんもここを使って ....
日陰から飛び出した、黒い塊、油絵の犬。
(雨に濡れた明朝体のようなてのひらで羽だったあたりをなぜてください)
水のない水底で背びれをあらいあう僕らは人にも魚にもなれずに
「この鱗あなたにあげる。ともしびをわすれた夜のともしびとし ....
真夜中に目覚めて妻も起きだしてどうしたのかと言葉かけくる
昔から所有している聖なる書めくれば心に明かりがともる
起き出せば太陽の光坂本は今日も晴天さあ今朝は
死んで尚
ミイラになれる
墓も無く
ゾンビになって
尚も死ねない
蔦に覆われた家 虹色の蜥蜴がキラリ そしてその残像
空、雲、切り取る銀の窓枠 溶け合う風のように笑って
(不安なの)押し込めるために目を伏せた意味持たぬまま言葉を紡ぐ
一番に伝えたいことはいつだって音にすることすら叶わない
....
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