いつからか
生きてるわたしたちよりも
そちら側のほうが多いのね
銀色のきみの命は動かないまま
綺麗になるね
きれいになるね
年賀状
父に問われし
頌の読み
誇らしくはあれ
情けなくもあり
夏座敷 
掛軸描く
孤島群
熱き鉱脈
紙背に秘めて
芍薬も
蒲公英すらも
凄惨に
ガソリンの火で
花朽ちて尚
....
訪ね来る甥姪ばかり伸び行きて輪転のごと新玉の侘び
年々に家は古びて絨毯も煤けまろうどはしゃぎごえ減る
黙然と高校サッカー観る兄の肩幅のみが去年と変わらず
嬉々と再た愚痴吐く姉の大病と幸を思えば腹 ....
{引用=
みずいろの舟には乗れたきみなのに雨にまぎれて みみみ と降った
君 私 君 私 君 私 君 ミサンガみたいな長いごめんね
おしなべて答えは雪のしたにある ....
ほんとうは
かっこつけなきゃ
ばらばらに
....
{画像=120107041120.jpg}
なないろのおもちゃのくにへつれてって。あしたせかいを終わらせるから
影踏みの鬼になってもどうしてもあの子の影だけ踏めないでいた
高 ....
{画像=120107025333.jpg}
「思い出」
幼い日シロツメクサを胸元で揺らした君は永遠でした
枕木が苔むしていて少年は永遠などはないことを知る
誰でもが大人 ....
駅で待つ携帯電話ない時代僕は北口君は南口
綾取りをした想い出が恋になる半世紀前の恋文探す
自転車を思い切り漕ぎ風になる春一番になろうと決める
縁結び見えない糸で結ばれる心に浮か ....
思い出は数限りなくありありて涙なり又涙なり
絆なり今年の文字を選びしは真にも吾に相応し
結婚の絆は固し乙女らよ夫を愛し子を育てられ
....
へこへこと
頭を下げて働くか
....
一年に
たった一度の
正月に
現フォを開く
お前は馬鹿か
....
【配】
遊園地デート中でもうわの空 別れた人の心配ばかり
【万】
5万円貸した相手が雲隠れ捜索費用5万を越えた
【溝】
どうやって埋まらない溝埋めようか試行錯誤で終わる人生
【 ....
往来で拾い集めたこころねじコタツであたため疲れて眠る
枕辺で季節はずれの夏祭り足並み揃う下駄とサンダル
サクサクと雪を軋ませ盆踊り寝巻きのぼくは係り合わない
金魚すくい救われたのは外 ....
五七五
七七で舞え
死地に舞え
命を賭けた
歌しか要らぬ
「ダリの絵も悪くないね」と狂気ある
君の笑顔も ぐにゃり歪みて
Sadeを聴きながら灰汁すくい取り日曜の午後ゆるりたゆたう
うつされた微熱で溶けるキャ ....
【日を追って身を縮めたる朝顔に百年生きたような蔓有り】
{画像=111228201946.jpg}
※オーシャンブルーという名前の朝顔だと思いますが、
とに ....
妻と共ベートーベン悲槍を最終楽章心に高く
この頃のワルトシュタイン心にしむ27頃初めて聴けり
ベートーベンも人にしてお金をば儲けに書きたと近頃聞けり
ハロー!!って
せっかく出逢ったんならば
せめてバイバイ
....
負荷こそがいつかこのバネ弾かせる強くなりたい強くありたい
ピカピカがゴワゴワになりクタクタに心地いいんだ君はデ・ニ・ム
人妻というだけでなぜか色っぽい ただの妻にはトキメカナイよね
....
なにがしの謂れあるやもしれぬかも妻は赤き実しきり摘みおり
咳出でて老いしわぶきとは思えども今日は頻りに歌を読みおり
赤き実をほかの木の葉など取り合わせ妻は生け花一つを盛れり
浮き雲の色んな形面白い百姓日記に書くエピソード
子守歌断片的に思い出す両親が好きな旅行に誘う
街路樹の葉っぱ千切って遊ぶ子等千切った葉っぱ風が持ち去る
良いことがない現実はセピ ....
ひと巻きをよけいに編みしマフラーの愛はちょっぴり重いのがいい
いいこともわるいことも君がそばにいてくれるのなら全部いいこと
来た道をまた帰るだけ簡単なことができない恋は球体
{ ....
【謡】
組長が泣き出す孫を胸に抱き子分とともに唄う童謡
【汚】
汚ねえよ オトナはみんな汚ねえよ 怒る我が父 還暦過ぎの
【自然】
自然死に見せかけるよう旦那刺し保険金得る主婦の空想 ....
赤色を重ねて空し十二月 噛み砕かれた夜を吐き出す
潔く
聖夜迎える
スーパーの
チキン半額
雪
峠道
口笛の素朴な響き過去になる少女の頃に習った「冬景色」
遊び癖抜けず授業で怒られる窓に映った悪戯な雲
引っ越しの名残が今も部屋の隅夫婦茶碗はまだ箱の中
「さんづけで呼ぶのはよそう ....
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